思秋期の作品情報・感想・評価

「思秋期」に投稿された感想・評価

ゆうゆ

ゆうゆの感想・評価

4.6

やさぐれて自暴自棄なおじさんと
夫との歪んだ夫婦関係に憔悴し
追い詰められた女性。
人生の折り返し地点を過ぎた孤独な男女の
出会いが導く再生の物語

境遇のまったく異なるふたりが
導かれるように出会い 彼女の慈愛に触れ
歪に凍っていた彼の心がゆっくりと
とき解されていく一方で
夫からの激しい暴力にひとり耐え忍び
行き場をなくした彼女がおこす行動。
⁡彼女の丸まった震える背中が切なく
荒くれ者だけど寂しさも漂わせた
おじさんと 次第に心を通わせ癒されていく
過程は 重く悲しくやるせない展開に
微かな希望を与えてくれます

⁡『思秋期』って、寂しさしかないタイトル
だけど 原題のTyrannosaur (奥さんの
あだ名)は 彼のことでもあるのかな?
ポスターの 地中に埋まる恐竜は
地中に眠る奥さんでもあり 彼女と出会って
怒りの衝動をコントロールしようとする
彼自身のようにも見えました。
奥さんのエピソードを語る寂しそうな姿に
凶暴な彼の 隠れた愛情や優しさを
彼女も感じていたのかもしれません。

ファーストシーンのとげとげしさからは
想像のつかない ラストの清々しい後ろ姿は
彼らの残された時間に
やわらかな光が射しているようでした



まったく華がないけど地味に隠れた傑作。
実はむかし観たことをすっかり忘れてて
再鑑賞🤣 当時はコールマンさんの名前も
知らなかったけど 主演のふたりがほんとに
素晴らしくて唸ります。



⁡2022-136
んの

んのの感想・評価

1.1
冒頭から自分の愛犬を蹴り殺す等飛んでもない作品!もういやな映画だと思った
犬が良くも悪くもなるのは皆飼い主の責任なのだ!
タイトルで失敗したー
役者も中身も最低ー!
後味悪し
のんchan

のんchanの感想・評価

3.9
ピーター・マランとオリヴィア・コールマンの演技に目が釘付けになる、唸る程に巧い‼️
暗く切なく辛くどうしようもない感情、負の連鎖...目を背けたくなる映像も...しかし...
人生の折り返し地点をとうに過ぎた男と女の出会いと変化を描いている傑作💫

お互いに重すぎる過去を背負い、心も身体も傷だらけ。もう若い時には戻れない。だからこそ、言葉を超えて解り合えるものがある💞


ジョセフは失業中の男やもめ。酒を飲んでは暴力を振るい、荒れ狂う毎日。妻は病死したが優しい言葉や愛情を伝えられなかった後悔だけが残る日々。すぐにカッとなり感情を爆発させてしまう。ある日、賭けに負け愛犬を蹴り殺してしまう...自分の家族は可愛い愛犬だけだったのに...生きる気力を失い、自暴自棄の生活から抜け出せない、そんな自分を責めている。

ハンナはチャリティショップを営んでいた。とても笑顔が美しく信仰心が強く、初見のジョセフのためにも祈ってくれる優しさがある。ジョセフは頻繁に店を訪れるようになりハンナに惹かれていく。しかしハンナには夫がいた。その夫がとんでもないDVを繰り返していることが解ってくる。
傷ついた心は素直な感情がなかなか湧かず自分の心に塀を作ってしまう。孤独の重さが2人を近づけるとや同時にまた隔ててしまう...

家庭内暴力の深刻さが顔や身体の傷から度合いの凄さを証明している。ハンナの落ち着きのなさや、夫に見せる不安の裏返しのような、とりつくろった微笑みがリアル。ハンナはある晩、決心する。

とりかえしのつかないのが人生だとしても、マイナスだらけの2人が、なんとか人生をやり直そうとするラストに希望が見える✨
ハンナが最後に見せる清々しい表情は、彼女の魂がやっと解放されたことを示すようでマリア様のような強い印象を残す💫


これは万人向けじゃない。
かなり人生の苦難を超えていないと共感は無理だし、暗く地味だけの作品になりがち。
しかし、これが一流の演技⭐️と思える素晴らしいものを観れた。


※イギリス俳優パディ・コンシダインの長編映画監督デビュー作❗️
いち麦

いち麦の感想・評価

4.0
衝動的な暴力を堪えきれないジョセフは慈悲深いハンナと出会う。原題“ティラノサウルス”(=暴君恐竜)の表面的な意味は明かされるが真に意味する処は奥深い。虐待者、虐待を受けた者、どちらの心も癒えぬ傷を負う…息が詰まりそうだ。
kst

kstの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

妻に先立たれ、キレやすい男を「マイ・ネーム・イズ・ジョー」のピーター・ミュラン、裕福で敬虔なクリスチャンのハンナを「女王陛下のお気に入り」のオリヴィア・コールマン、ハンナの夫を「おみおくりの作法」のエディ・マーサンが演じている。
言いがかり、動物虐待、喧嘩、DV、妄想、殺人‥辛い場面の連続だ。
ハンナは何度も祈りを唱える。神を信じないと言うジョセフが祈る場面が心に残っている。
なかなかシビれますねー。
んー。なんだろ。。。怖いなー(笑)


正直なところ、ちょっと胸糞悪いな。。
動物愛好家だからとかではなく。。

3人の主要なキャストの誰にも共感が持ってなかったってことなのかな。
味わった事のない気持ちが全編通してあって、それがなんなのか分からない。
ヤバい奴しか出てこない。社会不適合者、狂人、ちゃんと犯罪者。
そこに単純にイラッとしちゃったのよね。


だけど作品として悪かったわけではない。
イギリスのシナリオって大好き。日本と似てるところが多くあるのと、無駄な台詞がない。笑いを無理矢理入れない。繊細。ちょっと暗い。希望を描く(残す)。感情の螺旋が緻密。

ともあれシナリオは悪趣味も入るが一級品。
で、なんせ3人の芝居が秀逸の秀逸。
シナリオと芝居だけで★3です。

結局はなんだったんだろうこの映画。。
これも人間ドラマか、、、、(笑)
Ibuki

Ibukiの感想・評価

3.7
大好きなパディコンシダイン、笑顔に癒されるがなんか目が笑ってないあの感じ全開。笑

スケール小さいグラントリノって感じではあるけど、主要な三人の演技は白眉モン。
Basco

Bascoの感想・評価

3.8
なかなかの秀作。実際に近所にいたら関わりなくないタイプのジイさんかも。だけど映画だと許せるから不思議。邦題「思秋期」もセンスないが、原題「ティラノサウルス」もヒドい。タイトルで損してる作品です。詳しくは後日ブログで。
pier

pierの感想・評価

3.0
怒りでしか感情を表現できない自暴自棄の男と、夫のDVに悩むものの一歩が踏み出せない女の交流。
人生の秋はどこか寂しい印象があるが、本作は暗く重たい雰囲気。
動物が好きな人にはオススメしない。
人生でいう秋は何だろう、そんなことを考えさせられる映画です。
怒りを抑えることが出来ない男、酒を飲み愛犬すら勢いで殺してしまうダメな人間。そんな時に1人の女性に出会うがこの女性も人生の長い秋を迎えており冬に突入してしまう。
2人はもう一度思春期を目指します。
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