アリゾナのバロンの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『アリゾナのバロン』に投稿された感想・評価

アノ
3.5
雨に始まり雨に終わる。ふてぶてしさが全身から立ち上るヴィンセント・プライスの顔面に賭けた切り返し主体の構成がクライマックスの切り返しの美しさに繋がる。

そうだ、サミュエル・フラーって面白いとは限らないんだった。ただ発想は突拍子ない。これもアリゾナを全部自分の土地にしようとする男の話。語り部がいる形式。

エセ貴族となるために、遠大な計画を果たそうと…

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19世紀に実在した詐欺師の物語。なんといっても、詐欺のスケールが大きい。アリゾナ準州を手に入れるため、身元不明の少女をスペイン貴族の末裔に仕立て上げ、土地台帳を改竄。この改竄が手が込んでいて、アンモ…

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nnm
-

目的のためなら年月を惜しまないところ、コンフィデンスマンJPみたいだなと思ってワクワク見ていたら突然恋愛物になっちゃった。 はいもう捕まりますどうぞ〜とあっさり自白していて何。
でもラストの、『あれ…

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お話としては綺麗すぎるし今の目で見るとグルーミングじゃんとなるが、詐欺師の物語ってやっぱ面白い。私刑シーンが特段恐ろしかった。
ICHI
3.7

山っ気ムンムンの詐欺師の男の物語なのだけど、アリゾナの全部の土地を騙し取ろうというスケールの大きさとそのためにかける時間と手間暇がすごい。詐欺のために彼に教育を施され結婚した女が彼をひたすら愛すると…

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amin
3.8

全部史実って訳ではないらしいけれど、あまりにも壮大な設定なので、どういう話になって行くのか、惑わされる。

前半、後半で全然違うジャンルの映画になって行くのも面白かった。バシバシに張られた伏線も、こ…

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泣いた。ハナから善悪ではなく、今を肯定するフラー。だから回想で起動してもそのまま終わっていく。無言の切り返しからの男前なGet in、最高のラストシーン。
4.5

めちゃくちゃ面白かった。そして泣いた。オープニングの語りから回想での土砂降りの発端へ、スペインの修道院、ロマのキャンプ、アリゾナ準州フェニックスと、タイトな尺の中でそれぞれ舞台をガラッと変え、コスプ…

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サミュエル・フラーの監督二作目。19世紀にアリゾナ州を丸ごと手に入れようとした実在の詐欺師の伝記映画。撮影はオスカー二度受賞の名匠ジェームズ・ウォン・ハウ。

アメリカ公有地管理局に勤めていたリーヴ…

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