フェリーニ 大いなる嘘つきの作品情報・感想・評価

「フェリーニ 大いなる嘘つき」に投稿された感想・評価

mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

2.0
2008/12/3鑑賞(鑑賞メーターより転載)
フェリーニ最晩年のインタビューに、映画の出演者や縁のある人物達の話で構成されたドキュメンタリー。フェリーニ作品の大半がこれっぽっちも理解できなかった自分にとって、これを観れば多少なりともその理解に近づくかと思ったが、うーむ。彼の映画論が展開されたが映画同様にあまり理解できなかった。ファンでなければこの映像の価値はわからないのかもしれない。生まれ変わったら観るかな...
あ

あの感想・評価

4.0
こんな風に映画を撮ってたなんて知らなかった
ドキュメンタリーというよりdvdの特典映像みたい
フェリーニと映画関係者のインタビュー、撮影風景と映画の小ネタ
わかるようでわからないけど説得力のある芸術映画人生論を語ってくれた
エディ

エディの感想・評価

3.2
大監督フェリーニの死の前年のインタビューをメインにして、彼の作品に登場する俳優や現場スタッフの証言からなるフェリーニのドキュメンタリー映画。ドキュメンタリーといっても映画監督なので映像シーンがとても多いし、彼の映画に対する考えが非常に判る。なので、どちらかというとフェリーニの観賞ガイドみたいな印象を持った。

フェリーニは、「自分が感じている世界は、リアルの映像ではなく、創作のほうがイメージにあるリアリティを再現できるので、自分は大うそつき」だと言う。なので、徹底的に創作にこだわり、故郷の街の撮影ですら街全体を全てセットにし、海の映像も現場ではなくスタジオでビニールで海っぽいシーンを作るなど変わったやり方をしている。車の運転シーンや馬車に乗っているシーンも、スタジオ内で周囲の光景を動かして撮影しているのには驚いた。
自分が感じた世界、頭の中の妄想世界こそが事実なので、実際ある世界は事実ではないということだろうが、俳優への指導法も含めて相当変な監督だと思う。そのこだわりが独特の映像を生みだしたので、フェリーニの入門編として最適だと思う。
以前に彼の作品を一通り観たときはそんな変な撮影法をしているなんて全く気付かなかったので、これを機に彼の作品を観直そうと思った。
凡々

凡々の感想・評価

3.8
フェリーニのインタビューと周辺の方々の回想のドキュメント

フェリーニの語る芸術論は不思議と説得力があり
ははぁ と頷く言葉のオンパレードであった

映画は混乱の渦なのに
話す言葉は理路整然としている

偉大な人は紡ぎ出す言葉一つ一つから既に凄みが溢れ出ている


彼の語る内容はほぼ芸術論で
彼が一体どんな人物なのかは全く見えなかった

周りの方の回想も監督としての側面で人となりはよく見えなかった

あえてそういう風につくる流れがあったのかもしれないが


フェリーニのつくる映画の中にフェリーニ自身がいる

そう思った

フェデリコフェリーニって本当に芸術家なんだなあ
フェデリコ・フェリーニが亡くなる直前の91年から92年に、延べ10時間にわたって行われたインタビューが収録された本作。

「僕は自分の作品は滅多に見ない。でもたまに写真やテレビで『カサノバ』や『サテリコン』を見ると、しきりに疑問が湧くのだ。“これを撮ったのは誰だ?”と。自分が映画を作ろうと思う時、映画作家になる時、謎の男が現れる。その男が現場を仕切る。自分と共存している男だが、噂に聞くだけの未知の男だ。」

やはり面白いことを考える人。冒頭からすでに、フェリーニはフェリーニである。そして人を楽しませようというサービス精神が伝わってくる。決して微笑んで見せたりもしないけど。

反逆の精神が強かった、ていう話もよくわかる。イタリアのあのネオレアリズモの呪縛から這い出て、出ただけではなく世界的に突出したわけですから。そのエネルギーの凄まじさは、作品からひしひしと。

インタビューで自身も話しているように、基本“神の目線”なんですね。遥か向こうの彼方から万物を見ている。それであの巨大セットなのですねと、これまた納得。全てを支配したいと思い、不可能なことは無いと信じ切っている。そして本当に現実に作ってしまう。広くて大きな海までも。

もちろん一人の力で出来たわけではない。本作は、その脳みそに振り回されて、もてあそばれて、虜にされて、現を抜かした周りのスタッフや俳優陣の証言も聞けるから面白い。

それにしてもフェリーニの名言で溢れてた。

『映画は芸術の形式や表現の中でもっとも人生に似ていると思う。夢や幻想の表現は高等数学だ。宇宙船の発射と同じで、正確さが重要。人生同様に。』

『布の色から光沢、ひだの数まで自分で決める。画家は大事な筆づかいを他人に頼みはしないよ。映画は文学やドラマである前に絵画なのだ。』

『芸術家にとって危険なのは“完全な自由”。ひらめきを待つ、なんてロマンチックなお話に過ぎない。芸術家は心理的に無法者だ。子供のように法を犯したいのだ。そのためには両親や校長、司祭や警察が不可欠なんだ』

などなど、素敵な言葉の洪水で、溺れかけた。
今ちょうどこんな気分→ _ノ乙(、ン、)_❤︎

※平均値を上げたかったので★5.0