フリッツ・ラングによる紛う方なき傑作。
この監督の作品は観てないとな〜の筆頭とも言えるフリッツ・ラング作品。
フリッツ・ラング作品は『メトロポリス』が有名だが、如何せん観られないので本作で初鑑賞。
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真面目な銀行員の哀れ悲しい運命のサスペンス。
これは日本が原爆や敗戦でズタズタにされた1945年7月から10月にかけて撮影されたらしく、そんな頃に映画製作ができたなんて今更ながらアメリカの国力の違…
箱庭的な美しさで撮られた路上が素晴らしい!
つい、こんな世界観のなかで生きてみたいと思わせる手腕に拍手
そしてこの冴えないおっさんを主人公にするクソ度胸よな
苦い笑いを貼り付けたモブ顔が記憶に残る…
どん底まで転がり落ちてしまう、止めようのないこの流れに主人公が飲み込まれてしまう様子は、この運命に抗うことのできない、人の儚さ、悲劇という言葉がしっくりきすぎる。傑作だった。
脚本に強度というか、完…
ラングが描き続けてきた「被害者が加害者となる」(或いはその逆)映画の極北。
上司に葉巻を吸わされる序盤、嫌悪感で緊張した手元のカットが挿入される、この一瞬にラングの演出力が凝縮されていると思う。人間…
フリッツ・ラング監督によるファム・ファタール系フィルム・ノワールの大傑作。
咄嗟についた「画家」という嘘ですれ違ったり噛み合ったり、素人油絵が批評家に見出されるというトラブル/チャンスが舞い込んだ…