宙吊りにされる家、長机にボトルが並ぶ宴の跡、はためくウェディングヴェール、真っ赤なりんご飴、鳴り響くアコーディオン…
そのはちゃめちゃで幻想的な世界観で描かれるのは一人のジプシーの少年の栄枯盛衰だっ…
クストリッツァ作品特有のあの多幸感をもっともっと味わいたかった。クストリッツァの割に幸せなシーンも少なく、結末に喜びはない。
主人公が超能力を使ったり、アコーディオンを弾いたり、クストリッツァの個性…
ユーゴスラビアの小さな村で、心優しきジプシーの青年バルハンは、魔術を持った祖母、脚の不自由な妹ダニラ、そしてならず者の叔父と貧しく暮らしている。恋人のアビラもいるが、彼女の両親に交際を反対される毎日…
>>続きを読むクストリッツァ作品は、アンダーグラウンドに続き、2作目。
先にアンダーグラウンド観ておいてよかった。
というのは、正直なところ、クストリッツァ世界の予備知識があってこそ最後まで頑張って観れたと思った…
こういう映画を見たとき、映画が好きで良かったと思える。
中盤、主人公の顔がギラつきだすのと同時に理想が徐々に崩れていって、ラストまで彼が報われることはない。いろいろなオマージュが隠されてるから難しく…
最初は若い二人のしょっぱい青春映画(時々変な人達が参入)という、おもしろおかしい雰囲気だったのが、だんだん暗転していき、終わった時は「う、うぉ…。」と呆然としました。
冒頭に出てきた壊れた傘をもっ…