シュトロツェクの不思議な旅の作品情報・感想・評価

シュトロツェクの不思議な旅1977年製作の映画)

STROSZEK

製作国:

上映時間:110分

4.0

「シュトロツェクの不思議な旅」に投稿された感想・評価

本国以上にアメリカのオルタナティブな映画人、音楽人から圧倒的なまでにリスペクトされる鬼才ヘルツォークの最高傑作(だと思う)。これほどぶっ飛んだ内容のコメディはそうそうお目にかかれない。

代表作「カスパー・ハウザーの謎」同様主演は野生児のブルーノ・S。元受刑者であるシュトロツェクと恋人で薄幸な売春婦と同じく孤独な老人医師三人組によるアメリカ珍道中。ドイツから自由の国アメリカヘ逃避して来た彼らを待ち受けていた受難の日々。

どう考えてもアメリカは理想郷とは程遠いイビツな土地で、徐々に排斥されていくこの三人組が哀れにも思えるが、同時に手のつけられないバカ共を冷めた視点で観察してるような奇妙な感覚に陥る。最終的に牢屋から抜け出した彼らはシャバでも囚人のままだったのである。ヘルツォークらしいギャグと皮肉が効いており秀逸なストーリーテリングだ。

徹底して冷酷な映画だと思うが、それと相反して愛嬌も感じられる不思議な魅力のあるコメディ作品である。ハッパを吸いながら観るとなおらさ面白い。
reni

reniの感想・評価

4.0
訥々と進むストーリーは常に不安を孕んでる。
ラストに茫然としてしまった。

なんという怒りか、と。
‪途中まで動物も出て来ないしチンピラが怖くて不安だったけど、医者が出てきて未熟児を見せたりじいさんがピアノを弾いたりでちょっとほっとした。まあ、そこが救いのピークだったけどw‬

‪私は私の疑問にすべて答えてやることができない。まあ生きていても良い、程度に納得させることも難しい。どこを目指したらいいのかもよく分からない。‬

‪アコーディオンやピアノに始まり、競売とか、金で踊る動物とか、音で緩急がついているのがヘルツォークらしくかっこよかった。‬

この世界の多数派はシュトロツェクだろうと思う。
自分の中でヘルツォークってこういうイメージじゃないんだけど、リンチにおける『ストレイト・ストーリー』みたいなもんでしょうか。
呑芙庵

呑芙庵の感想・評価

4.8
冒頭水をためた何かに映る動きを撮ったものと、中盤の凍った湖のシーンが特に印象に残っている。

主演男優とヒロインが本名での出演なのが飾らなくて良いような怖いような。

車での移動、アメリカ🇺🇸アメリカ🇺🇸アメリカ🇺🇸アメリカ の連続。ヘルツォークらアメリカをどう見ていたのかよく見えるのだが、これはアメリカ批判というよりは世界への抗いだろう。。

ブルーノが自分をichではなくブルーノと呼ぶことが多いところになんとなくブルーノが出ている気がする。老人のキャラクターもなかなか上手くかけている。「秘密警察に言うぞ」

ラストの動物シーンは小人の饗宴を思い出させられた。

みなみ会館 ヘルツォーク特集にて
otom

otomの感想・評価

4.6
医者の台詞「お前のすべての質問に答える事ができたら、世界は正常だ」の厳しい現実に生きる小人の饗宴よろしく、 実に実に小さな存在。悲しき迷い子の最期を演出する動物と電気細工の見事な事。そして競売のシーンもなかなか強烈だった。傑作。
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

4.5
‪「シュトロツェクの不思議な旅」‬
‪いやー傑作だった。今回初鑑賞したが最高のロードムービー的映画だ。刑務所から出所した青年を軸に3人が異国の地へ向かい冷たい現実と直面する話だがラストを観て衝撃を受けた…それは本作を観て自殺したイアンカーティスの心情が伝わるからだ…現代にも通じる物語で新鮮だ。‬まじで最高な映画だ。
ヘルツォークの特集上映時に観た。なかなか上映される機会も無いので観る事が出来て良かった。作品はまるでアメリカン・ニューシネマだ。
mrhs

mrhsの感想・評価

4.0
ジョイ・ディヴィジョンのイアン・カーティスが自殺する直前に観ていたとされるこの作品をわざわざそれなりの値段の中古で買った。

それはヴェルナー・ヘルツォークの作品を観たいからではなく、職場にジョイ・ディヴィジョン好きのサブカル女子(と言っても俺より年上なんだけど)がいて、俺はその子に不毛な恋をしているからなのだ。ちなみに俺はその子のLINEすら知らない。

そしてこの作品を鑑賞した翌日、俺は遺体となって発見された。
Roland

Rolandの感想・評価

5.0
Is this really me!


撮影補佐にエドワード・ラックマン
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