他の監督の都合がつかずにお鉢が回ってきた企画だったということが俄には信じられないくらい充実した成瀬巳喜男作品。交通事故で男女が出会うプロットは後年の『乱れ雲』だ。しかも、交通事故は出会いだけでなく、…
>>続きを読む「僕、結婚したら会社へでも勤めようと思うよ」とスーパー金持ちの若旦那は言った。カフェの女給を見初めて結婚したは良いが、意地悪な彼の母と姉に苦しめられ、やっぱり身分差別の問題が浮上する。彼は善良な人間…
>>続きを読む結婚と仕事で人生最大のピークを迎えたかと思った矢先の事故。彼は実家に帰り、友人に出し抜かれる形でスカウトの話は霧散してしまう。2つの選択肢がありながら同時に失ったのだ。事故が縁となり良家の子息・山内…
>>続きを読む「何とも思ってません」が常套句のうつむき美人、忍節子が耐えて忍んだ末にグッと目を見据えるとまるで劇伴が聞こえてくるよう。銀座の雑踏からはじまって雑踏で終わる人間交差点の妙を強烈に印象づける最後のバス…
>>続きを読む当時松竹の監督陣が誰も撮りたがらず、「これを撮ったら自由に撮らしてやる」と謂れて末席監督だった成瀬が半ば無理に引き受けたという映画らしいのだが、なかなかどうして、見所の多いサイレント映画だった。冒頭…
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