たぶん悪魔がの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『たぶん悪魔が』に投稿された感想・評価

いす
3.1
画力がすごくて、画角のトリミングの仕方がカッコいい。

ちょいちょいマジのショッキングな歴史的資料映像が挟まれるんだけど、
アザラシ殴るのは本当にやめてくれ、、、
呪われた世界。
なんとなくゴダールっぽい。
みんな目が死んでて怖い。
須見
-

現実を撮影する時に映る現在は編集という作業により過去化されるわけだが、とりわけブレッソンによる現実はその過去化された現在よりも遅延し、しかしあたかも最初からそうであった現実のように単にあるだけだと、…

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Xka77
3.5

社会性と人間性の間の余白が見える。環境破壊や消費社会への批判から「外部の崩壊」と若い青年シャルルの内的苦悩が描かれていた。シャルルの死に至る過程は、ただの個人的な悲劇ではなく、当時のフランス社会や高…

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死の誘惑と闘う青年の内面を描いた、ブレッソンのオリジナル脚本、監督作品。
渋谷エルミタージュにて。99年「ブレッソン:レトロスペクティブ」
4.3

"痛み"が可視化される映像には感嘆するばかり。人だけでなく、空ショットも意味性を持ちすぎているほどで、この尺ながら圧倒的な強度で一人の青年を追う。
より根源的な感覚での痛みや苦しみは本来分かり得ない…

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3.8
にわかにも漠然と伝わるブレッソンの耽美。"モデル"の演技もカメラも強ぇよ。

無表情、意図された目線、蠢く足と手、全てを逃さないカメラ。ブレッソン信者の気持ちがわかった。
Juzo
5.0

若者の内面と社会の崩壊を重ね合わせた終末論的叙情の極北。
シャルルという青年が、政治や宗教への幻滅と、環境破壊への無力感のなかで深く沈んでいく。彼が思考するほどに社会との断絶感が増し、最後にはあっけ…

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Vinyl
4.3
厭世観に囚われているシャルル。
その何をやっても無意味だと感じるような心情を上手く表現していると思う。
ストーリーは断続的に感じる。ラストも強烈な断裂。
ruins
4.1
最後そう終わらせる映画は見たことなくて、潔さを感じた
静かなのを潔いので終わらせるその中途半端の許容はどうでもいいからなのかな

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