かなり好き!
ロベール・ブレッソン作品
世界中の環境問題に異議を唱えるグループの男ミシェルと、そういったものに興味なく、人生に絶望した男シャルルを中心に悪が蔓延していく物語
冒頭、左翼団体の…
犯罪行為がおこなわれている瞬間の面白さには光るものがある。でもそれ以外はぶっちゃけ微妙。台詞や描写に尽く象徴的な意味があるのだけど、それを具体的な展開に落とし込んでくれよ〜という感じ。こんな頭デッカ…
>>続きを読む現実を撮影する時に映る現在は編集という作業により過去化されるわけだが、とりわけブレッソンによる現実はその過去化された現在よりも遅延し、しかしあたかも最初からそうであった現実のように単にあるだけだと、…
>>続きを読む社会性と人間性の間の余白が見える。環境破壊や消費社会への批判から「外部の崩壊」と若い青年シャルルの内的苦悩が描かれていた。シャルルの死に至る過程は、ただの個人的な悲劇ではなく、当時のフランス社会や高…
>>続きを読む"痛み"が可視化される映像には感嘆するばかり。人だけでなく、空ショットも意味性を持ちすぎているほどで、この尺ながら圧倒的な強度で一人の青年を追う。
より根源的な感覚での痛みや苦しみは本来分かり得ない…
© 1977 GAUMONT