風の中の牝鷄の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『風の中の牝鷄』に投稿された感想・評価

花椒
3.2

生誕120年没後60年フイルムでよみがえる白と黒の小津安二郎@神保町シアター

1948年作品

[出兵した夫はまだ戻らず。女手ひとつで内職や衣類を売ったりしてなんとか育児をしながら生活している時子…

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[戦後の傷跡を夫婦の中で描く]

 
 健康保険もない時代の貧しさで仕方なかったのかもしれないが、そこまでしなくともとも思い、復員してきた修一も、時子に当たり続け、そういう怒り方をしなくとも、と…

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子どもの入院費のためにたった一度過ちを犯してしまい、復員後の夫とは気まずくなります。佐野周二のくたびれた感じと田中絹代の健気ですが幸の薄い感じが見事で切なくなります。相手の不定が仕方のないこと、家計…

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戦後すぐに小津が発表した『父ありき』が当局の検閲を受け、大幅なカットを余儀なくされた事実によって邦画界に激震が走った。その後映画会社がこぞって民主主義啓蒙作品の製作にとりかかったという。そんな時代の…

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小津の作品レベルは、本作を境にして、大きく変わる。本作は良い出来ではないが、次作からは小津、野田、厚田(宗方姉妹」「浮草」「小早川家の秋」は違うが)の鉄壁トリオで傑作揃いとなる。「牝鶏」は、その意味…

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評価つけるの難しい。

面白いんだけど、今まで観てきた小津作品とは違っているように感じる。心の中に生まれる罪の気持ちがうまく消化しきれていないのはよく表現できてると思った。

ただオチが好きじゃない…

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過去記録
3.7

夫の復員を待つ妻が、急病の幼子を治療費捻出のため、身を売ってしまったという悲劇。隠しおおせぬ妻と事情を察しながらも赦せぬ夫、夫婦の葛藤がやるせない。過酷な現実は、戦場だけではなく銃後にもあったという…

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暴力・アクション(スタント)、話の重さが
他作と異なるが故評価を得れていないのか。

戦後まもないタイミングで題材として
この時代の空気感は伝わるものがある。
(現代の価値観とは別のもの)

妻の狂…

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誰が為のその愛か。私を知らないあなたでも、それでもいいの。転げ、挫け、泣きつく時、私は祈る。もう戻れないあの頃から、成長か、退化か、はたまた風化か。

見せてちょうだいあなたの泣き顔。私の前だけよ。…

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