生誕120年没後60年フイルムでよみがえる白と黒の小津安二郎@神保町シアター
1948年作品
[出兵した夫はまだ戻らず。女手ひとつで内職や衣類を売ったりしてなんとか育児をしながら生活している時子…
[戦後の傷跡を夫婦の中で描く]
健康保険もない時代の貧しさで仕方なかったのかもしれないが、そこまでしなくともとも思い、復員してきた修一も、時子に当たり続け、そういう怒り方をしなくとも、と…
多分、学生時代に観たとは思う。早稲田松竹で『非常線の女』と同時上映で再見。
戦後数年経った東京。雨宮時子は、幼い息子と共に慎ましく暮らしている。夫の修一は、戦地から復員しないまま四年の時が流れてい…
子どもの入院費のためにたった一度過ちを犯してしまい、復員後の夫とは気まずくなります。佐野周二のくたびれた感じと田中絹代の健気ですが幸の薄い感じが見事で切なくなります。相手の不定が仕方のないこと、家計…
>>続きを読む暴力・アクション(スタント)、話の重さが
他作と異なるが故評価を得れていないのか。
戦後まもないタイミングで題材として
この時代の空気感は伝わるものがある。
(現代の価値観とは別のもの)
妻の狂…
誰が為のその愛か。私を知らないあなたでも、それでもいいの。転げ、挫け、泣きつく時、私は祈る。もう戻れないあの頃から、成長か、退化か、はたまた風化か。
見せてちょうだいあなたの泣き顔。私の前だけよ。…
小津監督が失敗作と自分で言っているだけあって、他の作品より劣る感じはした。戦争が終わったから、男たちは兵隊から会社員に戻って少ない賃金をもらう生活に戻ったかも知れない。この当時、子持ちの女を働かせて…
>>続きを読む☆私の小津遍歴は、あまり育ちが宜しくなく、浮草から始まって、長屋紳士録や宗方姉妹に惹かれて、紀子三部作をしっかり受け止めきれていない状態です。
☆当作、冒頭のガスタンク?とその手前の安普請のボロ家、…
松竹株式会社