私たちは神から遠く離れていると
感じるオープニング
真っ暗闇が明けて現れる翠色の使者
すぐ傍を死者を載せた車が過ぎ去る
リブ・ウルマンの緑色のヘアスタイルでの登場は全く分からなかった
汽車の時刻…
タイトルの蛇の卵とは、蛇の姿は卵の時点で透けて見えている事から転じて、将来起きる出来事の予兆は、今既に予見されるという意味だ。
作中ではヒトラーによるミュンヘン一揆は失敗に終わり、ドイツの民主主義が…
イングマール・ベルイマンの異色作。1920年代ベルリンを舞台にしたノワールで、ベルイマン唯一のハリウッド作品。
ベルイマンってこんな映画もつくれたんだ。言われなければベルイマンだって分からないくら…
巨額の予算を掛けてこんなにも病んだ映画を撮ってしまうのかベルイマン。サスペンスものとしてはイマイチ弱いのだが、見世物映画的に凄まじいシーンが次々とぶち込まれるので目が離せない。扉の向こうに脳漿を飛び…
>>続きを読むナチスが台頭する前の不況のどん底のドイツ。1923年のベルリン。アメリカからやってきたユダヤ系で元サーカス芸人のアベル。
今は失業中でドイツ語も話せない。兄は突然拳銃自殺する。
ユダヤ人への差別が徐…
ベルイマン作ということを意識して観ると違和感を感じるこの作品。そこは考えず純粋にサスペンス映画、と割り切ってしまえばなかなかの良作です。知らず知らずに実験台になっているなんてこんな怖いことあるでしょ…
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