『突撃』(U-NEXT)
久しぶりに見直したキューブリック初期作。
きな臭い今の時代に観ると、より沁みました。
世に蔓延る極右の好戦派。
彼らは軍隊を「官僚機構のように合理的に機能するもの」と想…
第一次世界大戦中、フランス軍のダックス大佐(カーク・ダグラス)はミロウ将軍(ジョージ・マクレディ)から、ドイツ軍の堅牢な陣地を奪うという無謀な命令を受けるがこれに失敗し、3人の兵士が軍法会議にかけら…
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構造が面白かった。階級の1個下には圧力、1個上には反抗、2個上には信頼というのがそれぞれの階級に起こるの面白かった
戦争の映像も派手で凄かった。塹壕を歩く映像も良かった
戦争によって失われた倫理…
「戦争」という題材で、戦争をそのまま描かずにその場で生まれる「人間」を描くのにキューブリックを超えるものはいない
権力を持った人間のエゴ、それに翻弄される下級兵士。権力の絶対的な行使を残酷に描きつ…
戦争の不条理、人間の醜さ。その中に僅かに見える人情。その絶妙なバランスが、余計に人間の滑稽さと微かな希望を目立たせていた。キューブリックの反戦映画は歌で終わることが多い。最後、映画の中で募った怒りや…
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戦時下のフランスが舞台。無謀な作戦が失敗し、3人の兵士が見せしめで処刑される。ドイツの弾が怖けりゃフランスの弾を、と言って自国の兵士を処刑する将軍は映画史に残る悪役ぶり。個人的ハイライトは中盤の軍法…
>>続きを読む人への哀れみという気高い衝動
理想論者
そんな人間でありたい。
戦争はとにかく野蛮な行為で、そこからどれだけ逃れられるか、それが現代に生きる人間の持つことのできる最大の美しさ。
歌の力、そう…