『ジェーン・エア』異聞。久々に。
あらためて観ると、オチも『ジェーン・エア』を蹈襲したようなメロドラマになってるのね。しかし70分の尺でそうした掘り下げがないせいで、再見するたびにこのオチ~、、、と…
RKOヴァル・リュートン製作ホラーの2作目。ブードゥのゾンビを幽玄的に描いて美しくも哀しい文芸メロドラマのよう。なんと原作は「ジェーン・エア」だというからびっくりするけれど、同年製作された「ジェーン…
>>続きを読む普通にクラシック。舐めてかかってすんませんでした。ホラー、ゾンビものとしてはもちろん、戦前期の黒人描写の多い映画としても非常に歴史的価値の高い逸品。ブードゥーの風習がどれくらい考証合ってるかは分から…
>>続きを読む同一空間においてカメラポジションが変わるたびに照明が大胆に修正されていく。
夜、二人が屋敷を抜けていくシーン。風の音が入っているが髪は揺れていない。おそらくはヘアメイクを崩さないように。続く林のシ…
私はゾンビと歩いた!
監督:ジャック・ターナー
製作:1943年
ブードゥーの信仰とミステリアスな異国文化を高尚なホラーへと昇華した傑作映画でした。看護婦の主人公と黒人表象という主題から真っ先に…
このレビューはネタバレを含みます
美人とはいいもので。とくに映画においては。ひろく応用がきく。たとえば小美人。モスラにおけるインファント島の。恋人の南くんの。星新一の人造美人。そして死美人。ポーの小説でおなじみだ。いかにもボードレー…
>>続きを読むペドロ・コスタ『溶岩の家』から。
怪奇派ジャック・ターナーによる当時でいうとB級作だが、至極真面目に作られていて普通に傑作だと思う。ムード溢れるモノクロ映像と哀しみに満ちたストーリーにうっとりしてし…
「私、ゾンビと歩いたの。ゾンビなんて言葉も知らなかったのに。」
これは映画冒頭のヒロインの声で流れるナレーションである。気の遠くなりそうな長い海岸線が斜めに伸びて来ている。空には池の踏み石のように…