異国の出来事の作品情報・感想・評価

「異国の出来事」に投稿された感想・評価

magnolia

magnoliaの感想・評価

3.0
マレーネディートリッヒさんが良かった!歌場面はもちろん、当時のドイツ人の悲哀や女性のしたたかさがミックスされ、とても奥行きのある人物像、彼女がヒットラーと親し気にする映像は随分狙った感が(笑)

戦後、駐独アメリカ軍の大尉がアメリカ視察員を誘惑する、恋人のドイツ人歌手を守るために、というのが大筋だが、後半意外な展開になって、うーん、あの視察員キャラはあまりにも魅力ない…堅物が恋する話なら断然『Ninotchka』がいい
実は上官の大佐がみんなを掌で転がしてたのか?という終わりもいけ好かん

コメディ的にも恋愛的にも政治的にも中途半端で、いっそシリアスに傾いたものを観たかったかなと

if you give a hungry man a loaf of bread, that's democracy,
if you leave the wrapper on, that's imperialism
女議員が松野明美みたいでガチャガチャしてて、恋に落ちた後も全然魅力的に見えなかったのが致命的にダメ
Ryo

Ryoの感想・評価

-
ビリー・ワイルダー監督でマレーネ・ディートリッヒ主演の映画に、友人が字幕を付けてると思うと感慨深いものがある。
こういうのを観ると、ワイルダーは、ハリウッドのクリーンナップというより、そのひとつ上がるか下がるかのより確実さが期待できる皆から信用されてる打順での、活躍期間の長い3割バッターだと改めて分かる。間口の広い時事ものコメディだが、ベースはかなりシビアで大多数の人物を正確に批評しぬき、破天荒連鎖描写も踏外しはしない。ひねりや、展開の意外括りの才も充分。戦争で荒廃した街で、信念・希望を失って倫理・責任に背を向けても生き抜いている人たち。戦闘から解放された占領軍は悦楽に浸っているが、相手をしてくれる人たちの実情を理解していない訳ではない(トップの戦争犯罪人は許さないが)。街の視察・粛清に来た本国国会議員団も本気の者はいない、ただひとり、堅物の南部共和党女性議員を除いては。彼女の突っ走りが、ナチ中心部とも交遊あった現クラブ歌手に入れ込んだ駐留大尉を窮地に、歌手を守る為に、彼は色恋には無知・無防備の議員を正面から陥し骨抜きに。しかし、これは歌手と大尉の公然デキてるを利用して、歌手の元愛人の潜伏ナチの大物おびき出しを画策してたやり手大佐も軌道修正へ、が、見事な機転が個人レベルでもそれぞれを活かす。
これらが、映画的視覚的にもいかにもあざとい各種隠蔽芝居の何故か成功の安心かつ引き込まれ感、あざとさを前後囲むタッチは自然さとシャープさを保ち、役者たちの過剰も・嫌み浮き出ず愉しい演技のアンサンブル(とりわけ女性議員のJ・アーサーのまんまカマトト猛進ぶり、大佐のM・ミッチェルの酸いも甘いも噛み分けた味)、で見事に料理されてく。当時もいまも見終わった人間は少しは賢くなり、また、芸能のあるべき姿も目にした筈。ワイルダーのタッチ自体は、小道具・鏡や写真の活用やサブキャラの利用等流石も(敢えて)高度にスタイル化はしてないが、TOPカメラマンのロケ・合成(元)・半壊大セットのロケとの差異少、照明量や遮りでのボケめ駆使、じつに的確で美しい画面・流れは気負いなく堪能できる。
コメディの話芸、社会への透視、それらが両立の一級品で、いつの時代も必要とされてくタイプの作品かもしれない。
第二次大戦後ベルリンの視察にやって来た女性議員と、アメリカ人兵士、ドイツ人歌手の話。

「スミス都に行く」のジーン・アーサーが大好きなんだけど、この作品では堅物の役だから、劇場ではやたら笑われていて、ええー!と感じた。
戦後のベルリンでロケしていて、当時の様子も分かるのが良かった(その描写に全体の3分の1を使っている)。
ディートリッヒが出てくると急にそこだけ劇画調になるのすごい。

「名脚本家から名監督へ」
sasakiiori

sasakiioriの感想・評価

4.0
幻想を買わない?少しだけお古だけど

酒場で歌う女性。ローレンバコール、そしてマレーネディートリッヒ。47歳にはとても思えない。
こういう映画をもっと観たい。
al

alの感想・評価

3.9
風刺を効かせたラブコメディだが、瓦礫や焼け跡が生々しく残るベルリンの異様な光景、アメリカ軍のドイツ駐在など当時のことを考えると笑ってもいられない。なかなか考えさせられる作品だった。

とはいえワイルダー特有のいまいちピンとこない例えと捻りの効いたラスト、ジーン・アーサーのコミカルな演技は面白かった。
dita

ditaの感想・評価

4.5
@ シネマヴェーラ渋谷

ワイルダーに外れなし!当時の情勢と恋愛の絡め方というかバランスセンスが抜群で、風刺としてもラブコメとしてもめちゃくちゃ面白かった。

第二次世界大戦後の廃墟と化したベルリン、戦争の爪痕が色濃く残る中での恋愛模様。ドイツの女性はしたたかに、アメリカの女性は戸惑いながらも一途にというのを時勢とは逆と取るのか、人間の立ち上がる強さと取るのかと考えつつ、今回は単純に三角関係の駆け引きと行く末を楽しんだ。

ひっくり返ってもエリカの妖艶さが出せないわたしは俄然フィービーに肩入れしてしまい、人の恋路を政治に使わないでー!とかプリングル酷すぎるよー!とか思いながらずっと観ていて、今酔ってるので思い出せないけどフィービーがめちゃ不憫なシーンで劇場の男性陣がハハハと笑い出した時に何で笑えるの、フィービーの女心をバカにしないでと泣きそうにになったり、だから男ってやつは…と怒ったり、とにかくフィービーがわたしで、わたしの恋心をバカにするなー!ってなった。酔ってるので何を書いているのかわからないから今日はもうやめよう。

でも、これだけは書き残しておきたい。引き出しプレイにめっちゃときめいたので誰かわたしとアレやりませんか?結構上手く出来る自信あります。

あと、全然関係ないのですが、おそらくシネマヴェーラ内で帽子を紛失し、受付に問い合わせても見つからなかったので、どなたかわたしの超汗くさい黒のキャスケットを見つけたら教えてください。トイレで汗拭くまでは被ってたのに…どこいってん。
犬

犬の感想・評価

3.5
戦闘機

廃墟と化した戦後のベルリンを舞台に、プレイボーイなアメリカ人将校の恋のさやあてを描く

マレーネ・デートリッヒの歌
そしてセクシーさが溢れてました

白黒
街並みがなんとも

雰囲気が良かった

ナチスの面影もあり
日本未公開だった今作。ワイルダーの誕生日(6月22日)を記念してポスト📮です。連合軍占領下のベルリンを舞台にアメリカからベルリン駐留の米兵の風紀の乱れを視察に訪れた女性議員を中心に巻き起こる騒動を描いたラブ・コメディ。戦後まもなく現地ロケも行われたようで、連合国の空襲で廃墟と化したベルリンの俯瞰図やブランデンブルグ門前での闇市など、戦争の爪痕も生々しく映し出される。

ヒトラーらナチスの幹部から寵愛されたナイトクラブ「ローレライ」の歌姫エリカ・フォン・シュルートウにディートリヒ、視察に訪問した国会議員団の堅物議員フィービー・フロストにアーサー、それにエリカの影の支援者でのちに三角関係に悩まされることになるプリングル大尉にジョン・ランドが出演。本国に久々に帰国したディートリヒの艶っぽい歌もたっぷり聞けて、ワイルダー&ブラケットのテンポ良く繰り出される小粋なセリフが楽しめる作品です。ワイルダーの師匠格に当たるエルンスト・ルビッチの『ニノチカ』の逆バージョンのようで、ニンマリしてしまいます🤗
>|