夜中に何処に行くあてもなく、ただ彷徨い歩いている男は異端的だが共感はできる。
そういう人たちにとって、アントニオーニは旅人の具現者であり永遠の友人である。
さすらいは現実では共有出来ないが、…
この女知らねぇぞ!ってのが後半になってやたらと出てくる。このくらいの時代の映画って、女性がすぐ騒ぐし泣くし弱くて腹立たしい。ミステリーが話の基軸の一つなのにシリアスな雰囲気に欠ける。男が女を振り回し…
>>続きを読む「赤い砂漠」以上に濃厚な霧のシーンが凄い。画面の向こうなのにうすら怖い不穏感。
意味深なクローズアップが非常に意図的で謎めいているが全然わからん。
主役が映画監督だし自伝的な作品なのかと勘繰りつつ…
ちゃんとアントニオーニがアントニオーニしてる感じはするんだけど、同時に80年代臭というか普遍的でない要素も凝縮されてる感じがした。
全体の印象として他のアントニオーニ作品と比べると正直イマイチだった…
オープニングとエンディングにアントニオーニが描こうとしたテーマ、あるいは彼独自の映像技法がよく表れている。しかし肝心のストーリーがまどろっこしい。あくまで男の視点から見た「男女関係」を切り取ろうとし…
>>続きを読む手元に代表作『砂丘』と『赤い砂漠』がないため、下手なことは言えないが、この人は年を経ることに作品もまた老いていくタイプの監督だというイメージを拭い去ることのできずにいる。この作品もまた、残念としか言…
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