いつもの通りの神話的戯曲の映画化だが、今回はブレヒトの改訂版ということもあって他の作品とは少し趣を異にした良さがあり興味深かった。
まず一つ目として4人の賢人が一緒に台詞を言うシーンが挙げられるが…
あらゆる言語への翻訳を重ねられた古典を映画へ翻案するという何重にも屈折した作業が、オイディプスとイオカステーの近親相姦によって生まれた奇形児アンティゴネーと共鳴する。
視覚化されたイマジナリー…
この人たちのやろうとしていること、良きとしていることが好きだから、どうにか食らいついて観よう観ようとしてしまう。
カメラはあくまでカメラとして機能していること。それでいて詩的な画であること。
テキ…
観客に共闘を呼びかけるとともに、頑なに共犯を拒否する映画の態度に、イスメネに向けられたアンティゴネの拒絶を重ねる。ソフォクレスの原典への批判だが、イスメネはぬるっと退場させず、後半でも活躍させた方が…
>>続きを読む久しぶりに見たけど、そこまでピンと来ず。
演劇設定のような俯瞰気味に、ここでもあくまで厳粛に繋いでいく。
太陽が雲から見え隠れして、本来は避けるはずの自然光もそのままで使い、舞台の現代の映り込み+…