"魔女狩り"の物語。宗教の集団暴力、異端視による強制排除。憎悪による告発と、惨虐な火刑による惨殺。宗教の善悪を問い、集団心理に流される人心の弱さを晒す。ドライヤー監督の冷徹な視線が映しだす信仰の歪み。
>>続きを読む狂った社会とそれに呼応するかのような個人の関係性
揺さぶられる信仰
陶酔するような神秘的な映像美と息が詰まるようなリアリズム
ほとんど露悪の域の残酷性(魔女狩りの犠牲にあった老婆の絶叫の恐ろしさ!…
恐ろしや魔女裁判。
男たちが、宗教というルールに当てはめて異なるものを排除する理由にしている、と認識していたが、女も加担していたか。
人間全般の排他的な一面が生んだ行為。
アンネは愛し愛されたか…
光と影のコントラストがどこまでも美しい画面。
室内の厳格さと密会する屋外の官能的なショットやカメラワークの対比。
愛を知ったあと明らかに可愛くなるリスベット・モビーンにちょっと笑う。
刺繍越しの切り…
アンネを演じる女性(リスベト・モーヴィン)の時に無垢に見えつつ、夫に挑戦的な眼差しを見せる表情の豊かさが素晴らしい。対して男側は、憔悴していくアプサロンのように弱さが際立っている。
ドライヤーは長ら…
本作のヒロインは現在のホラーアイコン
に影響を与えただろう顔立ちでモノクロ
を退屈に感じさせない映像は、光の表現
が際立っており、世界観との相性も良く
魅力が伝わってくる
物語に登場する人物に純粋…
(c) Danish Film Institute