【少年映画の金字塔】
1989年作品。作品で描かれるのは1947年。ソ連時代の沿海地方スーチャンが舞台。大戦の戦勝国のはずなのにこの極東の地は恐ろしく貧しい(北朝鮮を想起させる)。その汚泥の中 逞し…
強制収容所のあったソ連、極東の炭鉱町スーチャン(現パルチザンスク)で育ったカネフスキー監督の、少年時代の記憶を描いた青春レアリスム。トリュフォーのドワネル三部作同様、12歳の少年ワレルカとその周辺の…
>>続きを読む鮮烈に見つめられている、と同時に見ている、目線が指す先の混沌を、廃墟を、土と混ぜた小麦粉を、山沿いで燃え滾る人を、愛を、愛に見放された子供を、それでもまだ手を取り合おうとする子供を、そして深く沈む様…
>>続きを読む日本人のシベリア抑留とかペレストロイカとか、ロシアの歴史的背景から見ても貴重なのは間違いないんだけど、そんなことより何より映画としての絵力と脚本と役者に強烈なインパクトを受けた。
ワレルカはたしか…
この映画は言葉にするのが本当に難しい。けれど、凄まじいエネルギーがグッと凝縮された様な映画体験を久々に感じる事が出来た。それがとても嬉しい。悪童ワレルカの言動にヒヤヒヤさせられるけれど、どんな人間に…
>>続きを読む初めて観たのは90年代後半の渋谷イメージフォーラムあたりじゃなかったっけ。
四半世紀ぶりぐらいで観た。何となくは覚えているものだな。初見の頃よりは感動は薄かった。
しかしこの監督と同じように50…
退屈で閉鎖的な田舎でなんとか絶望しないように生きる子どもの物語、もれなく必要以上に感情移入してしまう。それにしてもここの街はちょっと陰惨すぎて言葉にならない、こんなのが自伝的作品だなんてこっちが泣い…
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