冒頭の川の一連のシーンが印象的で素晴らしく、川の深みに使って進み豊富な水を汲むシーンが、その後の延々と水を求めて彷徨う展開を際立たせる。西部劇的な記号(疾走する馬、腰に銃を下げたガンマン、町の酒場、…
>>続きを読む西部の荒野を人の住める水場まで移動する三つの家族は長旅に苛立ち疲弊する。彼らを先導するのは自信満々に道に迷ってそうな胡散臭い案内人ミーク。そして途中で彼らに捕まる先住民の男。先住民をすぐ殺そうとする…
>>続きを読む西部劇の再構築。タイトルのミークから視点でもなく、先住民族からの視点でもない。エミリー・テスローからの視点で描かれるが、一行は路頭に迷い、命を繋ぐ水も減っていく。フェミニズム的な文脈はあるだろうが露…
>>続きを読む前作となる『ウェンディ&ルーシー』(2008年)が、現代を舞台としたリアリズム的な語りだったとするなら、この『ミークス・カットオフ』(2010年)は、時代劇(西部劇)としての寓話的な語りとなっており…
>>続きを読むミークは道を知らないだけ?
それとも悪人なの?
どちらか分からない
誰にも分からん
聞いて安心したわ
だが…
もう決めたことだ
確かにつらいが
それも今だけさ
彼は知らないことを―
…
なんだか、試されている気がして少し疲れてしまった。
荒野をさ迷う家族達をひたすら見守るだけの映画なのですが…
映画は終わりを迎えても、彼らは目的地にはたどり着けない。おぉ、なんということ!そりゃあこ…
タイトルの「カットオフ」は、実際に存在した西部開拓ルートであるオレゴン・トレイルの分岐「Meek Cutoff(ミークの近道)」に由来、らしい。
アメリカの何もない荒野を歩きつづける風景を執拗に映…