モントリオール大学で実際に起きた銃乱射事件をモチーフにしたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品。
モノクロ映像で殺人者はほぼ無言。フェミニストに恨みを持った犯人のため、女性が被害者だが、12月の雪の舞う中…
映画はこういう悪をもっと描くべき。
レクターやアントン・シガー、ジョーカーのような”神格化された悪”は明らかにフィクションだから観ていてある種の安心観がある。
大友勝利、『凶悪』や『冷たい熱帯魚』の…
このレビューはネタバレを含みます
不条理な悲劇を経験した彼ら・彼女らが、後遺症として残る恐怖と各人の仕方で向き合っていく。タイトルの意図を汲むならば、事件後に彼らに残した心的外傷と、加害者が事件を起こすまでに経験してきたそれこそが、…
>>続きを読むこんな事件に巻き込まれたら普通の生活なんて…
1989年にモントリオールの大学で起こった銃乱射事件を犯人、男子大学生、女子大学生という3人の視点で描かれた作品。
これまた衝撃作。
初期のヴィルヌ…
1989年12月6日モントリオールの大学校内で実際に起こった男子学生による銃乱射事件。犯人と被害者たちの行動とその後を追ったセミドキュメンタル作品。
フェミサイドそしてヘイトクライムの学生は何に追…
大学構内での銃乱射事件をベースに、例えば学園ものにつきものなスクールカースト的な分かりやすさは排除され、事件の加害者や生き残ってしまった者の背景やこの先の人生を説明することなく、台所に積み重ねられた…
>>続きを読むシンプルで抑制された演出。
与えられる情報は限られていて、時系列も多少操作されているものの、振り落とされてしまうような難解さはない。
冒頭のシーンでのショックによって緊張感はずっと維持されている。…
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