冒頭の鳥小屋のシーン、外部から差し込む強烈な光が少年を突き刺し、光の中で鳩が羽ばたく光景は神秘的ですらある。中盤にカラー映像としてこの空間が披露される際には、同じ光線に鳩の羽を透かす美しいイメージ…
>>続きを読む孤独な宇宙飛行士が回想する少年時代、平和の象徴でもあろうはずの一羽の鳩を巡って絶えず起こり続ける争いと暴力。時代背景を鑑みればソ連崩壊も間近で冷戦に疲れ切った人民の心象風景の投影の様にも思えるが、正…
>>続きを読む父親と鳩を主軸にしたダーティーな少年ものの文学作品を映画化したような質感の作品。
映像がセピア調だったりカラーだったりを繰り返す特殊なものだったので、カラーなのに全然カラーっぽく感じられないところ…
1930年代から近代のソビエト映画を35ミリフィルムで立て続けに観ていました。ソビエト映画を一言で表すと「人間賛歌と映像美」。タルコフスキー以外はすべて初見の監督作品です。どの作品も映画大国ソビエト…
>>続きを読む今は亡きオーディトリウム渋谷で見た。
もやけた光の撮影と、ときたま白黒になるのは面白いし、構図もいいし、窓ガラスにうちつけられる雨粒の影が壁に写るのもいいが、そもそもカットを割って魅せる気が更々ない…