愛情は深い海の如くの作品情報・感想・評価

「愛情は深い海の如く」に投稿された感想・評価

manac

manacの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

美しいメロディとレトロな映像が味わえる映画。

私は、へスターは過去に愛を知ったことは一度としてなく、この先も未来永劫知ることはない!と結論付けた。
一口に不倫って言っても、『アンナ・カレーニナ』や『マディソン郡の橋』とは全然違う、全く愛のない不倫物語。

へスターは知性と教養を持ち、気丈で我の強い女だった。
とにかく頑固だ。決して自分を曲げない。

姑は確かに多少イジワルだったかもしれないけれど、そこまで底意地悪くは描かれていない。庭を褒められてご機嫌になっていたし、多少ムカつく所があっても利口な女なら少々の我慢と存分な機転を利かせて煽ててればなんとか暮らしていける程度の姑だったと思われる。それをここまで拗らせたのは偏にへスターの頑固さだ。「私は間違っていない!なぜ私が折れないといけないの!」と思っていたに違いない。

フレディへの愛も偽物だ。
ウィリアムとの夫婦生活に愛はない、本当の愛は違うところにあると頑なに信じ、誰へともなくそれを証明したいがために意地になってしがみついていただけだ。
へスターがフレディに惹かれる要素が全くない。フレディは教養も無く、いつまでも過去の栄光にしがみついているだけのダメ男だ。へスターのような固い女が彼みたいな男に惚れるのは、自分の堅苦しい常識を忘れさせてくれて肩の荷を下ろしてくれる部分、これが定番パターンだが、へスターは自分の堅苦しい教養を捨てようとはしなかった。ウィリアムともフレディとも常に自分の教養高さを誇示するような会話しかしていない。
更にヘスターがフレディへ愛情を抱いていない事実を決定づけたのが、フレディの靴を磨くシーン。
フレディは靴をテーブルの上に乗せることを縁起が悪いと思っているが、へスターはそんな迷信どこ吹く風だ。「そうなの?」としれっと言ったっきり靴をテーブルに乗せたまま靴磨きをしている。
実際そんなのただの迷信なのかもしれない。しかし、状況は愛する男との今生の別れの場である。相手の気持ちを慮って合わせるのが優しさじゃないか。
姑や夫にもそうであったように、へスターは合理性で物を考えることは出来ても人の気持ちを推し量って行動することができないのだ。
フレディは靴を磨くヘスターを切なさと諦めの入り混じった顔で見つめている。チャラ男で物事を深く考えないフレディは初めそんなへスターの超リアリストぶりに気が付かず、一緒に暮らし始めて徐々に自分と彼女を隔てている深い溝に気づいてきた。しかし如何せん教養も薄く語彙も少ないフレディ、自分の思いをヘスターに伝えることは出来なかったのだろう。いつも冷静なヘスターに言いくるめられていたに違いない。その度にフレディは己の無教養ぶりを愚弄されているような気分になっただろう。フレディには少ない語彙で子供じみた暴言を大声でがなり立てることしかできなかったのだ。あの切なさと諦めの入り混じった顔は、そんなことを繰り返していた月日が出させた表情なのだ。ヘスターが捨てられても当然だ。チャラ男にだってプライドはあるのだ。

大家さんのセリフ、「愛情とは粗相した後の尻を拭きシーツを替えてあげることよ」、これはなかなか深い名言である。
ヘスターはこれを実行することができるだろう。でもそれは愛情ではない。「私は裕福な家庭を捨てて真実の愛に生きているのよ!」と誰へともなく証明する為だけに彼女の意地がさせている行動だ。靴を磨いたときの様に相手の気持ちを推し量ることなく淡々と行うのだ。
これは相手を傷つけるだけの行為だ。

彼女の愛は誰も幸福にしない。周りの人を不幸にするだけだ。
こういう女がいるから「女に教育なんて無駄だ」なんて男がたくさんいたんだよ、昔は。
確かにヘスターを見ていると中途半端に賢いばっかりに余計なことを考えていらぬ面倒を起こしているようにも見える。
これじゃ男尊女卑な価値観を訴えられても「仰る通りで…」としか言えない。

愛を知らず信念だけを持っていたヘスター。
愛がなければ信念も無ければよかったのに。
フレディはこれからアメリカで新しい人生を歩み立ち直れるだろうけれど、人を愛することができないのに頑なに愛を妄信するヘスターは生涯不幸のままだ。
自分の努力が全力で空回りしていることに気づかず、必死に愛を証明しようと邁進している。
ここ最近で観た映画の中でも最も哀れな女だ。泣ける。
愚かで悲しい陳腐な恋物語を格調高い映像と演出で包んで「これが一級品です」と差し出されている感じだけど、本当に一級品である可能性が捨てきれないというか、ここまで見事に偽装されるとほとんど本物といっても良いかもしれない。サミュエル・バーバーという作曲家を発見できたのが一番の収穫だった。
犬

犬の感想・評価

3.1
テニス

第2次世界大戦後のロンドン
歳上の裕福な夫と暮らす女性ヘスターは、優しいが情熱的な愛情表現に欠ける夫に物足りなさを感じていた
そんなある日、彼女は元イギリス空軍パイロットの青年フレディーと出会い、激しい恋におちるが……

レイチェル・ワイズとトム・ヒドルストンが共演したラブストーリー

誕生日

刺激が足りない

雰囲気ある
大人なロマンスでした

淡々と
最後はなんとも言えない

カメラワークも変わってました
yoma

yomaの感想・評価

3.1
トムヒ出てるからと観たが、タイトルから想像してた話じゃなかったな、あまり共感できる部分がなく微妙な感じで、、、
結構レアな役柄だなと思った。ふざけてるシーンとか暴言吐いてるのとか
夫が居ながら不倫に溺れるヒロイン
レイチェル・ワイズ💁🏻‍♀️
溺れられるトム・ヒドルストン💁🏼‍♂️

深みにハマる女🙋🏻‍♀️💭とキレやすい男🙋🏼‍♂️🗯

正直、見ていても2人が幸せになる将来が想像しにくかったけど・・・。

美しい2人に
ただただ見惚れてしまった😍❤️

ストーリーというより、美男美女とお洒落な時代の雰囲気を楽しむ作品だった✨✨

レイチェル夫いい人だった。。🥺✨✨

私は主役2人が好きなので最後まで見れたけど😍💕
これ知らないキャストで想像すると眠くなっちゃいそう・・・シュッ =͟͟͞͞ (¦3[▓︎▓︎]💤(笑)
映画全体としては暗い雰囲気が続くけど
映像・音楽が素敵だった
トムヒの年下彼氏感が可愛くて……
声荒上げるシーンも多いけど…
レイチェルワイズさんも美しい…
難しい映画 良くわかんなかった
もっと大人になったら見返したい
shiho

shihoの感想・評価

-
全体的な暗い雰囲気とバイオリンの音楽が良かった✨何とも言えない男女の関係って難しい。
R

Rの感想・評価

3.5
戦地から帰ったばかりの、過去を忘れられない、チャラそうに見えて不器用で繊細な男をトムヒが演じています。
声を荒げる役って珍しい気がする。
Riy

Riyの感想・評価

3.7
愛や情欲は語りきれませんね。
ちょっと暗めの美術効果や音楽も凝っていて、素敵でした。
まうす

まうすの感想・評価

4.3

このレビューはネタバレを含みます

トムヒもレイチェル・ワイズも美しすぎ。すっきりしない感じが魅力の映画。
何度でも観たい。

短気で教養が無くて、仕事も無いのに遊んでばかり、酒を飲んでは怒鳴るプライド高い男だけど、「戦争帰りの軍人」という設定が強烈に効いているので安易に非難できない。
この映画に限らずだけど、トムヒが激昂するシーン大好き。

レイチェル・ワイズの深みもすごくて、トムヒとは真逆な雰囲気だから合うわけが無いし衝突もするよ、って感じなんだけど、Billとは違う自由さを持っていて、これまで感じなかった愛を与えてくれるFreddieに惹かれるのはめちゃくちゃわかる。

Many happy returns.
誕生日忘れられたくらいでそんないじけるなよ〜って思うけど、それであんな慰め方されるなら演技でもいじけますね←
Billは覚えてるのがまたキツい。
この時代だしキリスト教だし、不倫も自殺もグレーではなく完全アウト。
それでも離婚してくれないWilliamを捨ててまでFreddieと暮らそうとしてるから、Hesterの気持ちも分かる気もしなくないけどね。
怒ったFreddieが出ていった後のWilliamとHesterの会話好き。
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