この映画を見始めた、横で親が言うこと
「映画評論家にでもなるの?」と
冒頭から古く小難しい雰囲気だと決めつけてそう言われるのは好かないし
もちろん自分にはもともとそんな気はないのだけど
この作品…
あらゆる解釈を無化してしまう映像の力に惚れた。
タルコフスキーの本作は、じつに奇妙な映画である。物語の筋は存在しないというに等しく、劇中の出来事は、何ひとつ説明されず、前後関係不明のまま、ただスク…
キリスト教がバックグラウンドにある人は、本作で描かれたような世界観に郷愁を感じるのだろうか。
とにかく映像美が圧倒的。脚本が全く理解不能でも、説得力のある撮影さえあれば、観客は面白がって見続けられ…
目と耳で味わう湿度
大雨の夜に観たら、少しだけ息苦しい。
立ち込める霧、屋内に降りしきる雨、浸食された水溜まり。すべてに境界はなく、見るものまでも深く包み込む。そういう得体の知れない湿り気にただ身を…