子供が無垢だなんてのは大人の幻想であるし、小学生の時だっていじめっ子や受験戦争で毎日憂鬱だったことを覚えているから、「昔はよかった」なんて軽々しく言えない。それでも線香の匂いを嗅ぐとお盆に行っていた…
>>続きを読む水浴び、亀レースのシーンが印象的だった。ワイワイした互いに聞き取れてるのかわからない声が飛び交う。流れるカメラワークと自然なカットで切り取られていることを忘れる。目の前にあの頃が広がる。
時々ショッ…
ティンティンがハンズに死んだ小鳥を見せるシーン、フレーム外から注ぐ陽光が画面の光度を一瞬溢れされると、大きな風が吹き、後景の木々から画面全体が豊かな運動に包まれる。このざわめきがハンズの動揺を説得力…
>>続きを読む子供の目を通した生と死の物語。
ミツバチのささやき、最近だとルノワールにも共通する。あとトトロね。
妹ティンティンのびったびたに汚れたぬいぐるみが良かった。
厳格なおじいちゃんちの、ツヤツヤの階段。…
列車が出る瞬間に立ち会う。これはなにか胸がざわつく映画の予感。例えば「ダージリン急行」とか「ラストタンゴ・イン・パリ」みたいに。そんなシーンと共に幕が開ける「冬冬〜」はなんでもないシーンの時空とその…
>>続きを読む©A MARBLE ROAD PRODUCTION, 1984 Taiwan