雪夫人絵図に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『雪夫人絵図』に投稿された感想・評価

SW326
4.1

これが溝口健二の撮り方なんか!
柳永二郎がすだれを下ろすカット、車を見送ったあと木暮実千代が階段を上るカットなど、ワンカットなのにどんどん画が変わっていくのが面白い。そして室内を横移動しながらの長回…

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ひいさまと呼ばれてる木暮実千代。貴族系で度々耳にしたこの呼び方、ひできの俺も呼ばれたいと思ってたらお姫様のことだったてへぺろ。貴族とはいえ元貴族。貴族ってどんな人達?の答えの一つに働かなくていい人達…

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4.3

ラスト間際の霧と山?と和服(木暮さん)というロングショット気味のショットの幽玄さがえげつなくて、こういう画は日本映画ならではの大きな魅力だよなぁと思った。

それ以外にも木々の中の移動撮影とか、お庭…

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このレビューはネタバレを含みます

アマプラで見ました。
画質は初期のDVD程度で悪かったです。

75年前の作品です。
今から見ると、ストーリーははっきり言って面白くないでしょう。
しかし、映像はこれ以上なく素晴らしいです。
私には…

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4.6

は?この作品すご…。

・起雲閣のローマ風呂の湯面カットやば…
・芦ノ湖の雲海?霧?のロケ撮影かっこいい…
・旅館内の横移動のカメラワーク…
・1カット内での雪の神隠し…

溝口作品の中で特別評判が…

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溝口健二作品を観るのは、昔、何も知らずに観た「雨月物語」以来だ。

海外では小津と黒澤と並んで当時の日本映画の巨匠として紹介される事が多い溝口。事実ストックホルムの映画学校では、日本の映画監督と言え…

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清々しすぎるほどの残酷さが夫人と芦ノ湖の美しさを際立たせる。
悠真
4.3

男らしさを否定しているのに繊細さを肯定している訳ではないのがすごい

なんなら最後のシーンでは繊細さを全否定しているようにも捉えられる


最初の設定がやや似ている「サンライズ」と比較するとアメリカ…

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4.4

溝口健二監督、木暮実千代主演。

プロットはこれまでの溝口作品に近い。
男の我儘がために女は悲運に見舞われる。
ただ、本作では女が男に対し強い意志と抵抗を示そうとする。
何度も失敗し挫折しながらもそ…

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5.0

オールタイムベスト。溝口ベスト級。凄まじいショットの連続。冒頭の列車からの歩行と会話でもう凄い。お風呂からのモノローグ、そして部屋をぐるりと見回す溝口的エンプティショットの驚き。女の悲観と絶望、男の…

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