山河遥かなりの作品情報・感想・評価

「山河遥かなり」に投稿された感想・評価

不覚にも最後の最後で泣いてしまった。
素晴らしい作品なので、みんなに見てほしい。
子役も俳優たちもいい!
戦争っていやだなぁ。
2018/10/5/28人
【ナチスによって傷付いた少年と一直線な米兵の交流】
涙、涙なしでは語ることが出来ない作品。ナチスによって強制収容所に入れられた子供たち。米軍に保護されても、彼らにとっては大人というだけで恐怖だ。そこにナチスやアメリカなどの国境はない。大人は大人なのだ。母と離れ離れになってしまった少年はトラウマにより失語症に。自分の名前も国籍も家族についても話すことはない。米軍側は彼を癒そうとするが、全てが空回り。そして彼は恐怖のあまりに逃げ出してしまう。少年にとって寄り添ってくる大人は敵である。誰も信じられない姿や、救急車を見ると逃げ出してしまう様子などがいかにナチスによる迫害が彼の心に深く根付いていることがわかる。(救急車でガス室送りにされた人々を見ていたらしい)
逃げた彼を保護するのがモンゴメリー・クリフト演じる米兵のスティーヴ。無骨さと優しさが見事に調和した青年。クリフトはやっぱり素敵。「ハリウッドの反逆児」とされるマーロン・ブランドやジェームズ・ディーンとは違う鬱積した闇は少なく、光がある。
スティーヴが少年に英語を教えたり、少しずつ心を通わせていく姿は涙、涙…。何度も言うけれど、モンゴメリー・クリフトは本当に素敵!
第二次世界大戦後、ナチスの強制収容から保護された子供たち。

その中の一人の男の子。ショックからか声が出せず名前も覚えていない。そんな少年と、たまたま出会ったアメリカ兵の青年の交流と生き残った母親が少年を探す話が並行して描かれる。

青年をデビュー当時のモンゴメリー・クリフト。若く男前。翳りのある役が多いけど、この映画の彼は結構明るい。彼と少年との交流が、この辛い状況の映画の中では、微笑ましくホッとできる。

「あの日の声を探して」は、チェチェンに舞台を変えているけど、この映画がベースになっているとのこと。

時代や場所が変わっても、繰り返される悲劇、、。

ともに観ているこちらも声を失いますが、この映画は最後に控え目に光が射すので救われます。

フレッド・ジンネマン、、やっぱり好きな監督。
戦わない戦争映画ってあるんですね。
悲惨な状況を過度に肩入れせずクールに描くのは『ダンケルク』に通ずるものがあった。
終戦直後のドイツの廃墟が生々しい。
し

しの感想・評価

4.0
戦後の街並みをそのままセットに
子役の素晴らしい演技
今では作れない映画だと思う

英語を覚えるシーンはほっこりする
映画見て泣いちゃったよ久しぶりに。
監督は巨匠フレッド・ジンネマンだが、「地上より永遠に」より断然こっちが良い!

アウシュヴィッツで母親と生き別れになった少年とアメリカ兵の若者の交流を描く感動作。
※のちにミシェル・アザナヴィシウスがリメイク(邦題は「あの日の声を探して」)している。

廃墟と化したドイツの町並み、憂いを帯びた保護施設の子供たちの表情、必死に我が子を探し続ける母親の姿などが万感胸に迫る。

記録映画監督ロバート・フラハティに影響を受けたジンネマンだけあって、リアルな筆致で敗戦後の子供たちの悲惨な状況を描いている。

自身もウィーン出身のユダヤ系ドイツ人であるジンネマンにとって、この惨状を見過ごせるはずがなく、画面からは一個の人間としての怒りがひしひしと伝わってくるような感じを受けた。

さて、本作品はモンゴメリー・クリフトの映画デビュー作(「赤い河」よりこっちの方が公開は早い)であるが、のちに影のある役柄ばかり演じたクリフトにしては本作のG・I役は異色である。

トラウマから言葉が出ない少年に優しく寄り添う青年を演じており、新鮮な印象を受ける(少年とコミュニケーションを取ろうと一生懸命英語を教えるクリフトの奮闘ぶりが面白い)。

また少年の母親と保護施設で知り合ったユダヤ人少年との交流もトーンは抑え目だがこれまたホロッと涙がでる。
ナチスにより母親と離れ離れにさせられ言葉を発しなくなった少年にモンゴメリークリフト演じるアメリカ兵が言葉を教えるうちに、少年も心を開いていく。
その頃、少年の母親は必死に息子を捜す。
映録助

映録助の感想・評価

3.5
原題「The Search」
近作『あの日の声を探して』はこの映画のリメイクで、舞台設定をチェチェン紛争に置き換えている。
こちらは第2時世界大戦後、戦争孤児となった孤児たちがどうなったのかを知るヒントになる。
第2次大戦直後のベルリンを舞台に戦争孤児となった少年と偶然にも彼を拾ったGIとの友情を描く。

モンティ演じるGIに拾われた少年は恐怖のあまり人間不信に陥り、失語症までもを患っていた。しかし心優しいGIと生活を共にし、英語を教えてもらったりしながら過ごしていくうちに本来の人間性を取り戻していく。

決して情に走ることなく乾いた目線で映し出される戦争の爪痕。そこに染み入る一条の希望がひたすら眩しい。ラストの再会も感動の余韻を長ったらしく延ばすのではなく、スパッと切る潔さと手堅い作りが実にジンネマンらしい作品である。

どうでもいいがモンティが封筒のフラップをべろっと舐めるシーンがあるのだが、私はあの封筒になりたい…。
scarface

scarfaceの感想・評価

3.3
「真昼の決闘」で有名なフレッド・ジンネマン監督の出世作。
ストーリーはおとぎ話的過ぎて、逆に感動半減かもしれない。ただ、歴史の裏に埋もれそうなナチスの戦後被害者である子どもたちのリアルを描いている事については、さすがフラハティの意思を継ぐものとして感心する。
モンゴメリー・クリフトと少年との心の通い合いがとてもうまく描かれていたと思う。モンゴメリー・クリフトの演技が本当にいいんだよな〜。もうこの頃メソッドを身につけていたのかな?