これが64年の作品なのが驚き。
色使いとか雰囲気が70年代っぽい。
ダメ男と一緒に落ちていく女の話でハッピー要素は1つもないので、観るのに体力が必要かもしれません。
桑野みゆきの姿がどんどん疲れてい…
1964年公開。これまた凄い映画を観た。あまりにもウェットで退廃的な物語はそれほど好みではないのだけど、主演の桑野みゆきの洗練されたルックスと、内面から滲み出る純真と不純が同居する様な妖艶な魅力と情…
>>続きを読む 夜が昼を溶かし、青空と陽光の下で惨事は起こる。昼も夜も金網に縛られ、身動きはとれない。
ヤクザの男は男性器を失いはしたが、コミュニケーションを拒絶し、社会的役割の欠如に怯える様は正しく男性である…
1964年 "夜の片鱗(よるのへんりん)" 原作太田経子
監督中村登 脚色権藤利英
フランスのシャルル・ルイ・フィリップの小説『ビュビュ・ド・モンパルナス』の舞台を、20世紀初頭のイタリアの…
歓楽街の派手なネオンの色彩がすごく良い。
そこには昨今のレトロブームの偽物では太刀打ちできない、本物の華やかさと下品さと空虚がある。
桑野みゆきの、台詞回しどころか発声から変わっていく転落演技が素…
英国で3,000枚限定でプレスされた「夜の片鱗」(リージョンフリー)。松竹映画では珍しいヘヴィなトーンをもう一度味わいたいとは思ってたけど、買うほど好きかといわれると…。いや、ストーリー的にはむし…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
桑野みゆきの演技が映える。
まだ無邪気で声高らかに笑って話してた頃から一転、街娼となった今、低めのトーンでやさぐれ風に語り、態度もアンニュイでどこか人生諦めてる雰囲気がとてつもなく上手い。
どうし…
まず冒頭のクレジットのフォントと色使いに始まり、繁華街のネオンが光る中で謎めいた女に惹かれた男が声をかける。
この画力で引き込まれてしまう。
女の歴史が回想されるにつれ、
男と女の関係性は一般論で…
松竹株式会社