人間が人間で無くなる。
そこかしこに人間であった肉の塊が置いてある。それを見ても何の感情も湧かない。凄まじい兵器で人間が吹っ飛ぶ。人間を構成していた物質を撒き散らして。
感情が無くなる。
頭が働かな…
例えば小野田さんなんかは、こんな状況下で、気持ちで、何年もそこで戦い続けてきたのかと、そんなことを考えると、これは一本の映画としてどうこうという判断がつかなくなる 一言で「戦争」と言ってしまえばただ…
>>続きを読む元になった原作本を読んでいたのであらすじが頭に入っていた。それを差し引いても、飢えが終始描かれていて見ていて辛かった。
比島で飢えて苦しんだ人たちのことを思うと、なぜあの戦争で殺し合い、ひもじい思い…
「お前もな 絶対俺を食うはずだ」
大岡昇平氏の原作小説を塚本晋也監督が映画化
監督自ら主演を務め戦後70年に公開した作品
第二次世界大戦末期のフィリピン レイテ島でのある兵士の壮絶な記録
…
終戦から80年
観たくないものをありありと映し出す鮮烈な90分。
気持ちの悪いものを真正面からちゃんと描く重要性を感じる。
戦争映画に綺麗事は要らない。
まさにこの世の地獄でしかない惨たらし…
1959年に市川崑により映画化された、第3回読売文学賞を受賞した大岡昇平の同名小説を塚本晋也の監督、脚本、製作、主演により再び映画化。
俳優デビュー作である、塚本監督作品『バレット・バレエ』以来、…
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