塚本晋也が、どうしても撮りたかった自主映画。
市川崑の作品と比べると、あちらは大映、こちらは自主、と云うことで、撮りたいように撮って、グロいところも臆することなく、と云う感じなのだが、市川作品の、大…
悲惨の一言に尽きる。
グロさもさることながら、若者の戦死、自決、発狂、現地人の表情、人肉食と、トラウマシーンの連続。
面白いどうこう言えるテーマじゃないけど、興味深いし見応えがあった。
序盤の「兵…
《野火》鑑賞。大岡昇平同名小説を塚本晋也監督・脚本・製作・主演。敗戦間近のレイテ島肺が悪い田村一等兵は病院からも上官からも食糧不足を理由に盥回しにされ、猛暑のジャングルを彷徨い他部隊の伍長に同行した…
>>続きを読む虚ろな目をした塚本晋也が見る景色を追体験。ボロ屑のような肉塊となって死んでいく兵隊の姿はもちろんのこと、色鮮やか過ぎて気持ち悪い大自然のほうが狂気を駆り立てる。ここが市川崑版と最も印象が異なる部分で…
>>続きを読むKAIJYU THEATER