くもとちゅうりっぷの作品情報・感想・評価

くもとちゅうりっぷ1943年製作の映画)

製作国:

上映時間:16分

3.8

「くもとちゅうりっぷ」に投稿された感想・評価

磐原

磐原の感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

<日本animeのあけぼの>
てんとう虫の少女を捕まえようとするデカイくもを活写している。作中の嵐でちゅうりっぷの加護で少女は助かり、くもはみのむし(?)、花、はたまた草さえも味方につけることができず、死んでしまう。黒く、大きなくもが大東亜の元で味方であるはずの南洋人に見え、清らかな少女が敵である白人っぽい(その想像力が戦中日本らしい)ということで文科省のお墨付きをもらえなかったらしいが、これが七十年以上まえのものとなると、あのヌメヌメとした作画には、やはり唸るものがある。手塚治虫、松本零士といった御大も見ていたらしいので、華々しく奇形的な進化を遂げた日本アニメの「前史」をここにみることができるだろう。

あの嵐は四十三年当初の日本の行く末を予感させるし、さらにはあのラストの水滴が付着したくもの巣が張り付いた荘厳な木のカットはひどく意味深なもののように思える。あの木はおそらく、いまの私たちと地続きになっているのではなかろうか。
あの方

あの方の感想・評価

3.5
戦時中のアニメらしいけど一体何を伝えたかったのか

日本の童話ってそういうところある
葉

葉の感想・評価

-
戦前で、しかも原画がカラーというのが凄すぎる。蜘蛛のおじさんの、現実にいそうな感じ。ハッピーエンドなのに最初から最後まで怯えずにはいられない
惡

惡の感想・評価

3.3
今で言えば丸尾末広っぽい絵柄で擬人化された昆虫達のオペレッタ。
二万枚の作画で描かれた17分は贅沢過ぎるし、雨の水滴が絡まった糸の叙情感は語り尽くされた感がある。

ちゅうりっぷがてんとう虫を蕾の中に入れるところが信じられないくらいエロい。

幼少期の松本零士と手塚治虫が同じ劇場でこれを観たっていうのピストルズの初ライブエピソードっぽい。
くもとちゅうりっぷを略して くもちゅう!
そこそこ主役級のてんとう虫がタイトルにいないんだよな。
戦中に作られたアニメーションながらプロパガンダ色が無く、極めて寓話的にのみ作られてる。15分程度のモノクロ短編ながら、絵が動くアニメーションならではの面白さに充ち満ちてる。

カワイイ女の子のてんとう虫と、それを付けねらうくも。
くもから逃げちゅうりっぷに匿ってもらい助かるてんとう虫。
嵐がきてくもは飛ばされちゃうが、てんとう虫は助かる。

まずキャラクターデザインよね。くもは、黒人のような風貌でカンカン帽にマドロスパイプ・マフラーととてもオシャレ。低音でオペラを歌い、手足が長くワシャワシャ動く。ダンディな悪役なんだよね。
たぶん黒人をイメージさせるタラコ唇は、時代によってはアホな人権団体が差別だと喚いて、旧カルピスのロゴみたいに封印されちゃうな。
くものデザインはフライシャー兄弟っぽい。明らかに和製なデザインラインじゃない。
対してのてんとう虫。何でしょうこのフェチズム溢れるデザインライン。3頭身の幼児体型なのに、ムッチムチで色気タップリ。
アニメのキャラクターを動かす際の芝居付けに、妙にしなを作ってる。首のちょっとした傾け方や目線など。
日本のアニメはこの時点からこういう表現に特化してたと良くわかる。

擬人化したちゅうりっぷや、みの虫なども、見ててホンワカするほどカワイイ。
風や雨の描写、くもの糸の表現などこの時代にこんなレベルで作ってるのかと感心する。
mizuki

mizukiの感想・評価

2.0
モノクロアニメーション。
実写をぼやかしたような背景が美しい。
青二歳

青二歳の感想・評価

4.5
1943年松竹製作のミュージカルアニメーション、トーキーフィルム。作画&監督は政岡憲三さん。
"みなしごハッチ"のような昆虫の擬人化だが作画ももちろんだけど声優もクオリティ高い。この辺りはさすが松竹ですね。日本の戦前のアニメーションで残っているのはサイレントが多くて、DVDだと弁士さんが声をつけてくれていますが、やっぱりトーキーフィルムで観れると嬉しい。30年代の声優よりぐっとレベルが高くなっています。あと音楽もずいぶん力入ってますね。東宝や日活の現存するアニメーションではコミカルな音楽が多かったけど、かなりドラマチックだしSEも実写級の迫力。
テントウムシのもたもたした動きも愛らしいのだけど、このアニメーションにメリハリをくれるのは蜘蛛の緩急あるモーション。素晴らしい。また嵐の表現も最高。キャラクター以外の草花や地面に激しく当たる雨などの描写でどれだけの嵐かが伝わる。30年代までのアニメーションではもっと“漫画”的で、キャラクターが必ず画面の中心に置かれているものが大半。メインキャラを外し、背景に比重を置くことでドラマを映画的に仕上げている。
ひろせ

ひろせの感想・評価

3.5
愛らしいようないろっぽいようなてんとう虫が主人公。
ころころ、背中で転がる姿は、よく観察していないと出せない動きだなあと。

色が欲しくなるね
何となくリアルなタッチの植物
神々しくてやわらかなちゅうりっぷ
雨風を受け、露を抱く蜘蛛の巣

地面に打ち付ける雨の描く水玉模様が何だかモダン


みのむしが、か、かわいい、、、、
♪てんてんてんとむし しんじゃいな~♪
(←いや、そう聞こえるんだよ(笑))

太平洋戦争真っ只中の、1943年製。

てんとうむしの女の子が可愛いっ!♪
日本のアニメーション史上初の「萌えキャラ」だそうな。(笑)
政岡憲三監督が、水着を着せた奥さんの動きをトレースしたらしい。そう考えると、何とも艶かしい。エロいっ…!☆

そういや昨年「クミとチューリップ」っていうロリコンアニメもあったね。♪(←手塚プロに怒られる)
星野

星野の感想・評価

3.6
1943年上映。日本アニメの金字塔らしい。ショートアニメ。アニメ調の蜘蛛が日本風(例えばこけし的な)な人面てんとう虫の掛け合いで始まるミュージカル風味。リミテッドや最近の絵が出てくる前の映像を見れる喜びがある。
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