「救いの接吻」
冒頭、モノクロームの映像の中に1人の女性と1人
の男性。芝居の話、女優との決着、息子ルイの存在、列車旅、不意の接吻、不満、駅構内のベンチ、相談。今、実際の監督の家族で贈るホームドラ…
あれ?結局作ってた映画ってどうなったの??
時折挟まれる短いカットの意義や、経過を無視して時空をすっ飛ばすカットの繋ぎに「?」が出るものの、芸術の枠として認識できる範囲で収まってホッとした次第。…
ベイビー👶なルイ・ガレルを拝める映画。内容はシリアスながら全体的に、フィリップの父(つまりルイの祖父)モーリス・ガレルやフィリップの妻が登場するというまとまった家族映画。何故この映画ではルイの髪がブ…
>>続きを読むキャメラは夫に対してひたすら愛を説く妻のモノローグを長回しのワンカットで捉え、誠実な愛をひたむきに生きる二人の現在をフレームの内と外によって表出し、潜在的な愛を旋回する物語が生々しいドキュメンタリー…
>>続きを読む
「あなたは彼との間に子どもがいるじゃない。」
「でもあなたは彼と映画を生むでしょ。そんなの許せないわ。」
映画監督の夫が自分をモデルにした役を他の人に演じさせる、そのことを妻であり女優のジャン…
恵比寿の写真美術館に2日連続で観に行った。Philippe Garrel作品は忍耐も必要だけれど、観ているうちにハマる謎の中毒性。
相変わらず写真をひたすら観ている感覚。
横に座るお母さんは相変わら…
このレビューはネタバレを含みます
ガレルのいくつかの映画と同じように、夫婦の破綻を食い止めるのは、子供である。「救いの接吻」では、子供は、夫婦にとっての愛の結晶=創造された物語であることがいくつかの会話で示唆されるのだが、それは映…
>>続きを読む中身がある。とてもある。ショットの近さが、美しい各人への感情移入度を倍増させてくれる。
作品内世界に対しては作り手が神。完成作に対しては観客が神。そしてブラフマー(創造神)としてのフィリップ・ガレル…
・映画観た後に夫婦で愛について語るシーンが好き
・個人的な家族の言葉や感情が新鮮。仲直りしつつも何処かひっかかりのある眼差し、言葉に真実味がある
・ルイぼうやが浮かべた紙の船が沈みゆく感じがよい
…
明らかに現実が持ち込まれたフィクションを家族総出で語る、愛を巡るパンチライン連続の愛情=生活の模索。ややこしい作りだが、キメキメでないフレーミングによる画面に宿る強度に圧倒される傑作。三輪車漕ぎ、枕…
>>続きを読む