このレビューはネタバレを含みます
立教大学の新座キャンパスを「庭」のように遊び回している。それぐらい豊かなロケーションと縦横無尽に動き回る役者とカメラ。この演出とカメラワークは、誰にも真似できない素晴らしい芸当だ。
さらにこの芸…
東日本大震災を直接的に描くのではなく、震災を経験した後に人々の心に残った夢、記憶、不安に焦点を当てた作品だった。
特に印象的なのは、夢と現実の境界が揺らぎ、登場人物たちが自分が見ているものは本当に現…
ぶぢ殺されるかと思った。
シンプルにデカい音でボカーン!ってシーンがあってビビりな自分は驚きすぎて腰が浮いてしまった。そういう意味でも殺されかけたのだが、
それにしてもどのカットも目が覚めるような…
この映画は2013-4年頃の大学の空気感を閉じ込めていると思う。
自分はその時代に立教からも東北からも離れた場所の大学生だったが、自分が過ごした大学生活の虚偽記憶を見ているかのようだった。
遠景に…
ストーリーとしては予知のイメージ、震災関連であることからヒア・アフターや、デッド・ゾーンに類する。
また、クローネンバーグで言えば、大学が舞台で撮られていることから「ステレオ均衡の遺失」にも近い。幻…
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>>続きを読む【じぇれのレビュー】
2017/05/04 04:32
111分バージョン鑑賞
予知夢・ドッペルゲンガー・幽霊といったオカルト要素を散りばめた、ホラー風味のサスペンス。
......ではあるのです…
表象不可能性が夢として体験される時にそれを映画を通して体験できる映画の力。想像力の限界を認めつつもそれでもなおそこにある何かを確かめていく。リミットオブコントロールを想起する内容で、クローズアップと…
>>続きを読む3.11と呼ばれる日常や価値観を根本的に転覆させうる災害があった。本作は、その事件に被災した当事者ではなく、遠く離れた被災地以外にいた人々の心情にフォーカスする。
当事者ではない、されどそれは日常に…
©SHINOZAKI Makoto/COMTEG