時間が舞台上のリアルに流れるが故ストイックにならざるを得ない演劇。対して、揺らぎ多重化された時間の流れに、船酔うように漂いたゆとう映画世界に身を寄せる亀岡。
酒と煙草と自虐な笑い。そんな脱力した生き…
色気ってなんだろう。
この映画はある脇役俳優の「色気」を描いた映画。
ストーリーではなく、色気を味わう映画だ。
(というか、ほとんどストーリーはない)
でも、亀岡拓次の色気はいわゆるダンディであっ…
亀岡拓次は、歩き、食べ、呑み、吐き(そして排泄し)、眠る。
仕事はいい塩梅にこなし、たまに恋をして、踊る。
ほんの少し人生の情熱をみせることもありつつ、基本的には彼の顔に刻まれているのは、諦めに似た…
この映画、ほぼ制作現場と飲み屋のシーンしかないw
おっさん脇役俳優の、悲哀と恋と小さな喜び。
安田顕はやっぱ上手いなあ。
いつの間にか主人公が、近所のよく知ってる人に思えてくるもん。
人間あるある…
やはり、安田顕さんは天才だった。
一人芝居の迫力は感動した。
ゲー吐くところは水曜どうでしょうを思い出してしまって笑いが止まらなかったwww
どこが素でどこが演技でどこが本当の安田顕なのか全く分から…
安田顕演じる主人公の演技とお酒とその生き様を軸にして描かれて行く人間模様。
ちょっぴり苦味を感じさせながら、とても魅力的に程良い味わい深さと、その余韻をしっかりと残してくれるのが凄く面白かった。
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『俳優 亀岡拓次』製作委員会