痴漢電車 聖子のお尻の作品情報・感想・評価

痴漢電車 聖子のお尻1985年製作の映画)

製作国:

上映時間:60分

3.2

「痴漢電車 聖子のお尻」に投稿された感想・評価

ササニシキの宣伝活動に勤しんでいるチンドン屋が、毒入りササニシキ事件の発生を受けて、現金一億円をめぐる捜索劇に巻き込まれてしまう。かつて滝田洋二郎監督が十八番としていた、「痴漢電車」を冠するピンク映画。

中身は至ってシンプルな犯人捜しのサスペンス・コメディ。「グリコ森永事件」の時事性を盛り込んだり、黒澤明監督のアノ作品のアレを米俵で再現したり、パロディ映像のオンパレードで笑わせてくれる。

螢雪次朗扮するチンドン屋が電車内を練り歩くシーン(もちろんゲリラ撮影!)が何度も登場するため、絵面がとんでもないことになっている。また、屋外での雑踏のシーンでは、カメラの存在に気付いた通行人が、カメラ前を避けて行くのが見て取れる。

聖子のお尻的なモノは出てこないが、サブタイトルと本編の不一致はいつものこと。片岡修二のカメオ出演に注目すべし。
冒頭、題名通りのサービスシーンがあり、
秋本鉄次アニキの違和感のない演技があり、
その次の事件の開幕を告げる巨大ビジョンのシーンに大笑いした。だってそんな制作費あるわけないもんトリック撮影か特撮に決まってる。

当時キネ旬でも執筆者近況やら編集後記で上質のミステリーと話題になっていて、さいわい岐阜は三番館四番館だったので金津園の東にあったピンク専門館で見た。この時は『天国と地獄』パロとエッチシーンのネチっこさに目を見張ったけな。
buccimane

buccimaneの感想・評価

3.0
百恵のお尻みたいなゴシップ的なやつではなくグリコ森永事件かー。
米の品種に注意して見ないとややこしくなる。
通行人がカメラを避けるゲリラ撮影も良いけど手前向いてる取調室のシーンがフレッシュだな。
痴漢シーンはじめ、駅でのもゲリラ撮りの面白さ。
主演の蛍雪次郎の怪演に、今回はグリコ森永事件を題材にした、タイムリーさ。
リアルタイムでたくさん見た。
画面に向かって話す演出など遊びに満ちた演出も懐かしい。
しかし、今のAVより女優が感じているように見え、いいのは、感じていないリアルがAVだからなのか。
昔は、表現もテーマも自由だったとわかる一本だった。
グリコ森永事件をベースに展開されるコシヒカリ業者とササニシキ業者を巻き込んだ密室殺人モノの一風変わった日活ロマンポルノ。『天国と地獄』のパロディなどといったミステリー要素の徹底ぶりが凄まじく、特に最後のトリック解説の場面は「あれ……何の映画見てんだっけ?」てと思うこと間違いなし。まさかこの監督が後にアカデミー賞取ることになるとはねぇ。