画面に写されるものはすなわち作者の目線であり、写された人が向ける目線は作者に対してである。でもカメラで撮影された映像を観るとその視線は我々に向けられている。セルフドキュメンタリーでもないのに、まるで…
>>続きを読むあらゆる形容を許さぬようなエンディング。
形あるものの崩壊。
記録の絶対性の否定。
相対的に人間の営為は確からしくなる。
それは往々にして記憶と対極にされながらも、ここでは人間の行為としての両者の限…
このレビューはネタバレを含みます
同じ日本にいる人だけど、当たり前に囲まれてる人、物、環境が違くて、ドキュメンタリーなのに自分とは全く違う世界の話なんだと痛切に新鮮に感じた。
リアルっていうのは存在しているものだから、佐藤さんの発言…
種屋を営む佐藤さん、本業の合間に東日本大震災の記録を英語や中国語で製作する姿を描くドキュメンタリー。
英語の発音を判定する能力は持ち合わせておりませんが、英語を発する声量のパワー、津波のことを伝…
種屋の方のパワーがすごい。本当に賢くて強い人ってこういう人なんだろうと思う。そして、ある種の矛盾を受け入れることが前に進むこと、強くあることなのだと心底認識させられる。過去の地震や津波のデータから、…
>>続きを読む【陸前高田にある種苗店 佐藤さんの物語】
2011年3月、津波で一度は店を流された佐藤たね屋(種苗店)の店主 佐藤貞一さんの'復興'を何年もかけて撮影をした監督の小森はるか。そこにナレーションはな…
『うえきやのくまさん』という絵本が大好きなのだが、これがなぜそんなにも好きなのか。福音館書店の案内にある通り『朝になると植木屋のくまさんはエプロンをかけ、手押し車に植木ばさみとほうきを積みこんででか…
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