クーポン券やポイントカードの不正といったあまりに卑近なモチーフを取り上げるが、それが逆に本作を高尚であるかのように思わせるのはやはり撮影と編集の徹底した美意識ゆえか。
鑑賞中も後も途方もなく暗澹とし…
このレビューはネタバレを含みます
ドキュメンタリーチックな動かないカメラの長め回しに序盤寝てしまった。
夫婦が息子のお祝い?のためにダンスを習って、みんなで踊るシーン、すごく感動した。みんな幸せになりたいに決まってる。幸せになりたい…
日常の、本当に断片としか言えないような映像を繋ぎ合わせているだけなのだけど、ちゃんと映画になっている。
フランスで100万人動員、というのがどれくらいのヒットなのかわからないけど、この映画が100…
日常をこんな風に切り取ることに意味が無いようであるんだろう、と思った。その視点がいいって事?なのかな。終わりなき日常、コントロール出来ない事柄をゼロ度でどーにかやり過ごすしかないやるせなさ。みんな多…
>>続きを読む邦題「ティエリー・トグルドーの憂鬱」をそのまま映した映画。逆にティエリー・トグルドーの憂鬱以外は何もない。感動、悲劇、喜び、驚きといった展開はなくティエリー・トグルドーの憂鬱以外を求めて観に行くなら…
>>続きを読むただひたすらに、主人公ティエリーの憂鬱な日常を、淡々と映し続ける。観ている私の心にも、しんしんと憂鬱が降り積もっていく。正直、とてもしんどい。
原題は「市場の法則」。英語のタイトルだと「人間の尺度…
うむ・・確かに憂鬱である
思い通りにならない苛立ちも
抑圧された状況も
抱えこんで抑えこんで
通り抜けなければならない
ああ・・嫌だっ!
放り投げたい気分でも
目を逸らして
目を瞑って
張り裂ける…
邦題のまんま。
フランス版田中邦衛的な冴えないおっさんの日常に、カメラが空気の様に寄り添う。
失業中で金は無くても、奥さんとは仲よさそうで、障害を持つ息子は頭は良いが、オヤジ同様に本番に弱いタイプと…
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