この映画は、心に深い傷を負った男の物語。
そして、これほどまでに強い兄弟愛が描かれた映画は、生まれて初めてでした。
絶対に癒えない傷はある。それを無理して自分で治す必要はない。
必ず手を差し伸べて…
現実はこんなもの、という落としどころが気に入った。
誰かが情に流されたり、何かの犠牲の上に誰かの幸せが成り立つというご都合主義な形でうまく収めなかったところがよかった。
それぞれの場所で、その時で…
喪失を抱えた男。
それもとんでもなく辛く苦しい過去の出来事。
どんなに辛くても惨めでもそれでも生きていく。
これは苦しみの解消方法を提示してくれる映画ではない。
苦しみと向き合いながら生きていく1…
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