壊れかけている夫婦仲、家族、八坂の心の内~
それをはっきりさせた夫の仕掛け!?
素性が危ういが、夫が連れ込んだ八坂(浅野忠信)という男性に、妻は心がだんだん傾いて行く~
夫は、二人が関係を持つと判…
『裁かるるジャンヌ』『エレファント・マン』に連なる真の映画を深田晃司は撮ってしまった。『淵に立つ』。スクリーンを前にして僕たちはただ、体の硬直した少女のように涙を流すことしかできない。だが映画の最…
>>続きを読むヤサカの存在はまるで死神のように一家に襲いかかるが、一方でそれまで無機質だった家庭に「生」を与え、二重の役割を果たしているように思えた。男の出現で徐々に歯車が狂い、一家が「淵に立たされる」までの過程…
>>続きを読む浅野忠信が若い頃のタケシに見えて仕方なかった。「不敵」というやつか。
その「不敵」の笑顔をもって、家族3人が「川」の字になって横たわる傍らに入り込む。これは怖い。とにかく怖い。
夫と妻、そして娘…
このレビューはネタバレを含みます
『不潔恐怖症』
潔癖性、あるいは不潔恐怖症と呼ばれる精神疾患があります。いつも清潔にしておかなければという責め立てられるような恐怖、それは一見、世界が汚れているからだと捉えられがちですが、心理学の…
描かれて行く物語に、得体の知れない不気味な影が静かにじわじわと侵食して行くのを感じながら、感情が露わにその姿と光景に思わず息を呑むしかなかった。 家族と過去と宗教が絶妙に絡み合いながら描く物語がとて…
>>続きを読む全員が八坂という死神に首掴まれてしまった。
泣き叫ぶでも暴力的でもないけれど、淡々としている分だけ何が起きるか分からない不穏さが常につきまとう。画面にいないのに八坂の存在感たるや。
章江の変貌ぶりが…
(C)2016映画「淵に立つ」製作委員会/COMME DES CINEMAS