エリザのためにの作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『エリザのために』に投稿された感想・評価

ハ

ハの感想・評価

4.0
最後の「私うまくやれたでしょ」をどう解釈するかで分かれると思うけど、わたしはこのセリフにやられた。大どんでん返し。観客に向けた圧倒的な目配せ。観て

[ルーマニア、腐敗の連鎖を可視化する] 80点

傑作。2016年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品。同じ年のコンペにはクリスティ・プイウの新作『シエラネバダ』も並んでいたというルーマニア・ニューウェー…

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jamming

jammingの感想・評価

4.3
ヨーロッパ新世紀
を鑑賞してから
これを見たことを
思いだす。

父の暴走モノは
どの作品も面白い。

エリザのおばあちゃんが
ビン詰を渡すシーンで
あの家族のことが
よーくわかる。
『ヨーロッパ新世紀』が『熊は、いない』であれば前作のこちらは『君は行く先を知らない』。クリスティアン・ムンジウとパナヒ親子。国を憂えば自ずと作家性は似てくるのだろうか。切実さに胸をつかれた。

ルーマニア映画には社会批判映画が多い。
本作も例に漏れず、
社会を正面から批判している。

父親のロメオは、
娘エリザのことを思って
汚職や賄賂に手を染めるが
娘はまったく望んでいない。

このお父…

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shinichiro

shinichiroの感想・評価

4.0
◎ ルーマニアの現状が浮き彫りになっててなんとなくつらい。未来が曇っている、どことなく憂鬱な空気感。
リアリズムに徹した自然な長回しのショットの多用が秀逸すぎる。
べつに然したる展開もないんですがこの監督の作品、なぜか好きです。未見の三本も確認したいですね。

何事も助け合いだからな_。

イギリスの大学への留学を控えた娘エリザ。試験を目前に迫った朝、不幸にも暴行を受けてしまう。外傷こそ大したことないが、心に負った傷は浅くない。当然試験に影響が出る。医師で…

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Kensho

Kenshoの感想・評価

3.5

ムンジウは主人公を常に画面の左側に置くことによって、ある正しさ(right)とは逆側にいることを示したかったというが、所詮はその程度の思想である。

あるショットに対する責任を放棄したことによって、…

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じゅんP

じゅんPの感想・評価

4.2

他責他責他責他責他責イィ!
自己正当化と保身、逃げの態度が身に染み付いてしまった、それでいて自分中心ですべてを把握・コントロールしないと気が済まない主人公の、「良かれと思って」と「〇〇のために」が加…

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