正しさとはなんなのか。間違いとは何なのか。スクリーンではそんな問いに128分身を晒し続けるような、息がつまるやりとりが繰り広げられる。
1人、2人、3人と人が増えれば増えるほど、物事に対する考え方…
ルーマニア革命は、リアタイで記憶にある最初の革命で、子供だった私は独裁者を追い出したと歌う群集にとても高揚して感動したものだった。何年後かに調べて、革命後に社会も人の暮らしも良くはならなかったと知っ…
>>続きを読むアスレチックで順番を待たなかった子に石を投げた男の子を、主人公がたしなめる場面。「じゃあどうすればいいの?」と訊ねた少年への答えに窮し、「お母さんに訊いて」とやりすごす姿に、同じ環境に身を置き続ける…
>>続きを読むイギリス留学を控える娘エリザが暴漢にあってしまう。父ロメオは医者で妻以外に愛人がおり、家庭は冷めきっていた。試験を控えたエリザは事件の動揺が激しく、なかなか実力が出せそうにないため、父は自分のツテ…
>>続きを読むエリザの父がエリザのためにしていることは、本当にエリザのため?
ルーマニアというあまり知る機会のない国家、
社会情勢に翻弄される住民の日常を覗き見た。
観終わってもいくつかの謎が残ったままなのだ…
© Mobra Films - Why Not Productions - Les Films du Fleuve – France 3 Cinéma 2016