女たちのどこかユーモアのある愚痴から始まり、次第に外の喧騒が侵し始める。絶望が彼女たちを覆うが、そこに小さな希望も見える。
美容室の中だけで展開する物語が見事。外を音だけで“観せる”演出もよい。そ…
美容師もそこへ来てる客もずーっと機嫌が悪く強気。
口喧嘩や嫌味が耐えなく店内はピリピリしてるので、観ているこっちはずっと居心地が悪くてソワソワする。
でも、最後まで観て納得。
身近に戦争があり、女性…
”日常と抵抗”→戦争ポルノではない。
「ガザの美容室」
”ガザ”という地名を聞いて、きな臭い戦争映画と思うかもしれないが、今作は単に、「イスラエル」「パレスチナ」という言葉を並べて、感動ポルノの如…
社会学って、ジェンダー論って、きっとこういうこと。存在していたのに、これまで目を向けられず、語られていなかったものに光を照らす。存在している人やものが、存在した人やものが消えないように、現象に、耳を…
>>続きを読むパレスチナ、ガザ地区にある一軒の美容室が舞台。
登場人物はほぼ全員女、美容院内だけで繰り広げられる物語はどこか舞台劇のような臨場感がある。
外では銃砲が鳴り響き、土埃が舞う男たちの争いが繰り広げられ…
現実とは思えないほどの凄まじさと自分の周りでも繰り広げられているような当たり前が同時に存在していて、映画だということを忘れるぐらいに心動かされたし衝撃を受けた。きっとガザの現実ってあんな感じなんだろ…
>>続きを読む髪を切って、メイクをして、
美容室に集うごく普通の女性達の淡々とした日常を切り取った映画だった。ただ、美容室の外が非日常なだけで……
たわいもない女性達の会話がひたすら続くだけなのにただならぬ緊張…
女性たちの会話の中から、報道からは見えてこないガザの状況(ハマスとファタハについてや、イスラエルがドローンで監視しているなど)がわかる。皆、どうしようもないフラストレーションがあり、それを言葉にする…
>>続きを読む題材が題材だけにすごーく期待してたけど映画の出来としては残念というべきかと。基本、密室劇はコメディに強い人の方が向いてるよね。シリアス調だと退屈になってしまいがち。脚本も、その前提になる人物造形もイ…
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