敗戦後、GHQ統治下の日本にあって、華族としての地位を剥奪され、没落していく安城家の人々を取り巻く悲哀と人間模様を、吉村公三郎が流麗なタッチで描く。
哀しみを漂わせつつも毅然とした滝沢修、原節子、現…
太平洋戦争中にも次々に作られた映画を観て、アメリカ社会の余力を感じたことがあるが、
戦争で多くの人命や施設を失って、まだ間がない年に、これほどのクオリティを持った名作を作り上げられる、日本映画界の…
没落話、大好き!
一番好きな科白は「屋台骨が腐ってますからな」で、日常生活の様々な場面で使えます。
何度も観てるので、好きなシーンもいっぱい。
チェーホフの「桜の園」が下地。青空文庫に入ってるので…
“華族”・・・かつての華やかなりし特権階級の栄枯盛衰
調べると、この華族制度が廃止されたのが、1947年とありました
正に本作が作られた年だったのですね
自分にとって、映画は時に“歴史の教科書”です…
【1947年キネマ旬報日本映画ベストテン 第1位】
吉村公三郎の代表作。脚本を新藤兼人が手がけ、チェーホフの『櫻の園』をもとに没落華族を描いた作品。
まず原節子が本当に素晴らしい。輝くような美貌に…
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