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タイトルどおり一晩中。
始まったばかりの恋人、恋の終わり、長年連れ添った夫婦など、場所も家だったり鋪道だったりバーだったりと。いろんな関係の一晩のひとときの切り取りが延々続く映画。
最初は特定の登場…
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やっぱり夜は外にあるからなのか、部屋から夜に飛び込んで行く人が多かった。部屋の中では動物園のライオンみたいにうろうろしていたりする。夜には昼にはない空気の一様さ、重さみたいなものがあって、夜の海のこ…
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アパートや店、ホテルなどの場所は同じなんだけど、暑い夏の日の晩から朝まで、そこに居たり住んでいたりするさまざまな人々の束の間を次々に映し出していく。
出会い、別れ、出ていき、迎い入れ、同じベッドに…
目黒シネマでシャンタール・アケルマン『一晩中』。ストーリーと呼べるものはない。夏夜の闇の中に現れて闇の中へ消えていく男と女や少女に猫。ハグを交わせる者たちと交わせない者たち。夜の中での一筋の光の影が…
>>続きを読む原題『Toute une nuit』 (1982)
監督・脚本 : シャンタル・アケルマン
撮影 : カロリーヌ・シャンプティエ
編集 : リュック・バルニエ
出演 : オロール・クレマン、チェッ…
撮影録音は良い。テレビやドラマじゃ許されない暗さ。ただ演出が形式になりすぎてるからもうちょい物語があったら嬉しかった。物語に慎ましく奉仕してこそ演出。そういえば『エドワード・ヤンの恋愛時代』ではハグ…
>>続きを読むまた淋しい夜が来て
(個人的に)アイデア勝ちないくつもの出会いと別れを紡いでいく恋愛群像劇。心地いい秋の夜中ではなく、寝苦しい・寝つけない夏の蒸し暑い夜にでも部屋を暗くして見てほしい一本。紛らわせ…