羅生門に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『羅生門』に投稿された感想・評価

出来事そのものを描くことを放棄し、出来事を語る主体としての人間を露出させることで、真実認識の不確かさと倫理的責務の裂け目をあらわにする。
だがそれは相対主義の祝祭ではなく、薄く頼りないながらも人間性…

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白黒映画でこんなに迫力ある映画初めて。
面白かった。スクリーンで観たらもっと圧倒されてたと思う。
日本文化の授業中に見ていたけど黒澤明だったから怒られなかった

風に揺らぐ木漏れ日の下で事件は起きた。食い違う当事者それぞれの言い分。そこに見え隠れするそれぞれのメンツと虚栄心と、それらに容易く捻じ曲げられてしまう「真実」の脆さと。人間の複雑さを極めてシンプルな…

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5.0

このレビューはネタバレを含みます

京マチ子さん!!!!またいた!!
どう考えても演技うますぎるし、誰よりも目立ってる、、
舞台が3つだけなのに全然物足りなくないし、人間のずる賢さと暖かさが全部入っていてただただすごいしか言葉がない、…

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4.5
特に女が後半にかけて表情が豊かになっていくので恐ろしかった、どれが本当の姿なんだろう。"蔑んだ目"も怖かったな。
羅生門のセットも、木陰、木漏れ日の使い方も見応えがあった。
恥ずかしながら黒澤明作品は初鑑賞だけど流石に別格。あのラストを見ても疑いが消えないのが本質。
taichi
4.1

あの原作からどのように映画として制作するのだろうと思っていたが、人間の正義と悪の概念の不安定さという原作のエッセンスをしっかり残しつつも、最後は人の良心があるうちは世の中捨てたものではないという前向…

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黒澤映画というものに始めて触れることになって最初に思いついたのが羅生門だった。芥川龍之介ということもあり触れてみようと。最初見た時は合わないと思い、ほぼ考えずに終わったが今になって見直してみるとなん…

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登場人物全員臭そうすぎる、映像からもう匂いがぶよぶよと鼻へつんづいてくる。ケモノも昭和も嫌な家の匂いとかも全て鼻へ入ってくる。眼で観ることよりも、鼻で観ている時間の方が長い映画でした。湘南の女の人達…

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