キアロスタミ監督を見るのはもう6作品目。
夕陽が沈むシーンが印象的だった
自殺はダメ!とか自殺は人殺しと一緒!!!とか言ってくる人いたらどうしようと思ったけど大丈夫だった
やっぱこの監督好きだなあ…
これは何も起こらない物語。
バディという中年の男が、
自殺を手伝ってくれる人を探して
テヘラン近郊を車で走りまわる。
それだけなのだ。
車は、キアロスタミ監督お馴染みの
ジグザグ道をひたすら走る。
…
烏に重なる若い兵士、屋上の洗濯物と親子、隔てる窓がなくなるや否や鮮やかに浮かび上がる音、緑。何でもない風景に感動して泣きそうになる。意味が削がれて削がれてゆく、そのたびに剥き出しの意味を突きつけられ…
>>続きを読む死に場所を求めて彷徨う男と、彼を乗せた人々との断片的な対話。キアロスタミは極限まで削ぎ落とした構成の中で、生と死のあいだにある“沈黙”そのものを描き出す。
〈死にたい〉という言葉が、〈生きる〉ことへ…
昔話にでもありそうなごくシンプルなプロットで、画面変化もほとんどないけれど、却ってそれが視聴者に感情を醸成するゆとりを与えてくれて、味わい深い作品になっていると感じた。映像に感情を乗せたり、映像で感…
>>続きを読む(C)1997 Abbas Kiarostami