人魚の眠る家の作品情報・感想・評価 - 293ページ目

人魚の眠る家2018年製作の映画)

上映日:2018年11月16日

製作国:

上映時間:120分

ジャンル:

3.7

あらすじ

「人魚の眠る家」に投稿された感想・評価

nck

nckの感想・評価

3.4

このレビューはネタバレを含みます

filmarks試写会にて。
原作未読。


水中の事故で脳死判定された娘を死んでいると判断するか、心臓が動いているので生きているとするか。

一番釘付けだったシーンは娘の口角をあげるシーン。最新の技術を使って娘を母の意思どおり、自己満のために動かすことを目標としたところに切り替わったのが西島さんの表情からも、よくわかった。表情を機械によって変えるということが、機械で足の運動をすることと明らかに違うという対比が見事だとおもう。西島さんは娘の前で一言も喋らず、立ち尽くしていたが、彼が思うこと、気づいたことが自分の頭の中でも想像することができた。視聴者と演者がシンクロする良い場面。


しかし、言葉がほんとにそんなふうに出てくるの??と思うシーンがちらほら。チューブに繋がれた娘を見て一番に出る言葉はそれ?本人に意識がない場合は両親が臓器移植の判断など行うという説明のあとの場面でも、親同士の会話が少なすぎる気がする。そこは大事なところでは?(小説ではもっとあるのかな)
西島さんの立ち位置が弱いという設定の現れなのかもしれないけど、、、。
あと、「どうした?」って聞かないと相手の言葉は引き出せないものなのか。個人的に少し考えさせられた。
また、タイトルのあのバラバラ表示にはなにか意味があるのだろうか。単純に読みにくいと感じた。
後半のナイフのシーン、こんなママやだな〜と思いながら見た。子供に気を使わせて一件落着ぽくさせるのがきれいな終わり方?(ごめんね、とは言ったが。)
子供が感じることに対して(彼女は脳死でずっと前に死んでいる、友達にいじめられるかもしれないと恐れる)両親が怒るだけで答えを出せていない気がする。とりあえず西島さんの意思が弱すぎではないか。笑

東野圭吾の作品では、狂った者、殺人を犯した者、罪に問われる者達に、単純には落とし込めない彼らなりの正義や、泣ける理由がある、というのが最大の魅力だと思っている。今回においてはそれが感情的になりすぎて正当性が若干ぶれてしまっている気がする。演者の演技は全員素晴らしかったがそこが目立ちすぎている気もした 。
彼女は生きていると二人が確信したシーンの顔のそれぞれのアップが手ブレめっちゃしてたのが、意図的に感情の揺れを表しているのか、気になった。
人魚がいなくなって、人魚の眠る家もなくなったEndであってるのかな。
誰にでも起こりうる脳死という状況に最終判断西島さんが「わかりません」と答えたところ、にこの映画が考えさせるきっかけを作っていると思い、好感が持てた。
きっと子供がいる人がみるのといない人が見るのとでも感じるものはかなり違うと思った 。以上。
Fillmarks試写会にて🎥

とにもかくにも、篠原涼子さんの迫真の演技!
途中、ホラーかと思うくらい鬼気迫る母親の、表情も一挙一動も怖かった

まだ温かくて、柔らかい我が子が
いくら脳死と言われようと諦められる訳がない
だからといって、この母親のように出来るか、するか、と言ったら私には出来ないと思う

つるべの息子さんと西島秀俊とのシーンと、終盤の脳外科医の台詞が良かった✨
観終わると、あんなに色々あったのに何故か清々しい気持ち
早速、原作を買って帰って読みたいと思った
そして、原作を読んでから観た方が良いのか、
先に映画で良かったのか、
どっちかなと思うとそれもまた楽しみ
ゆき

ゆきの感想・評価

3.9
映画を観ながら大切な人たちのことを考えました。
受け入れがたいこと、辛い現実に直面したときにどう思うのか。
苦しみぬいた先に答えがあるのかは分からないけれど、今目の前に幸せがあるんだと思わせてくれた作品でした。
ひとみ

ひとみの感想・評価

3.7
試写会にて。

重い。難しい。登場人物それぞれに感情移入できるけれど、誰も間違ってなくて誰も正しいと言い切れないからどの立場でもつらかった。
脳死は人の死か、という答えの出ないテーマなだけあって自分だったらどうするか?とても考えさせられました。
途中ホラーになりかけたけど、かなり重い話だし、特に子どもを持つ人は泣かずにはいられないんじゃないかなと思います。

テーマがテーマなだけあって結末は何となく予想つくけどそこに科学が絡んでくる辺りが東野圭吾っぽい。

そして役者さんの演技が素晴らしくて魅入ってしまいました。


1泣き4ウルルンでした。
yonamegu

yonameguの感想・評価

3.2

このレビューはネタバレを含みます

原作既読 Filmarks試写会にて

・所々原作の内容が省かれてたこともあってか展開は早かった印象 (良く言えば必要な部分だけをかいつまんでテンポよく進んでるんだけど)母親の加速していく狂気とも相待って最後の山場まで若干置いてけぼりにされてる感否めない

・「人魚の眠る家」を視覚的に表現しているのが良かった 外で降り続ける雨とか家にある海の中を思わせる様々な装飾とか あと所々で画面に差し込まれていた光が、水中に差し込んでくる光を連想させていて、それがかなり好きだった

・幸せだった日々、幸せが続くはずだった日々との対比がすごく辛い 誰も悪くないのに誰もが苦しんでいるし、しかも誰にもどうにも出来ないから観てるこちらまで痛いほど悲しくなる

・眠っている(脳死している)人間を機械からの電気信号によって動かす不気味さ、それに対する嫌悪感は、映像化されることによってかなり増した

・最後に心臓移植してもらった男の子が屋敷のあった場所を訪れて庭一面に広がっていた薔薇の匂いを感じる、っていう原作のオチが私的には良かったんだけど映像だと匂いが描写しづらいからなのか省かれてて残念だった 彼が心臓移植したことによって瑞穂ちゃんとあの屋敷の記憶を共有したっていうのがもっと伝わりやすくなっていると、観客にとっても遺された家族にとっても、より大きな救いになったんじゃないかと思う

・上記の点について、原作者の東野圭吾は臓器移植によって嗜好や記憶が受け継がれることがあるっていう話を踏まえて書いているんだろうなと思っていたから、やっぱりそこが省かれていたのは残念

・大学の講義でやった、誰も救われないオチしか待っていない作品は、最後にファンタジー的希望を持たせることでしか、救いを生み出せないっていうのがこれを見てよく分かった

・どの俳優さんたちも演技力は素晴らしかったけど篠原涼子が圧倒的だった みんなが死んだような目(死んだものを見るような目?)で瑞穂ちゃんの動かされている姿を見守る中、母親だけが目をキラキラ光らせていた姿が印象的だった

・初めての試写会で、しかも松竹のビルの中ですごいドキドキしたけど楽しかった!東銀座にいる人たちってみんな上品で素敵
Filmark様にご招待いただき、試写会にて鑑賞。
難しい考えさせられるテーマと予告を観て本編を見るのに少し緊張した。

3度涙が流れるシーンがあった。
話の内容も観るものに考えさせる物で泣ける内容だったが、キャスト陣の演技に流された部分が大きいと思う。

篠原涼子さんの演技はもちろんだが、
祖母役の松坂慶子さんの所が一番泣いた。

カメラワークは圧巻。
もも

ももの感想・評価

4.0
重たいテーマでした。

それをどう消化すべきかわからない我々観客の気持ちを表すかのような、ふわりふわりと水中を漂うかのようなカメラワーク。
そしてそれぞれの持つ倫理感とエゴが激しくぶつかり合う。
そんな重苦しいテーマなのに、柔らかい光で映し出される場面の正反対さに、何度も考え直されたり…
子役含めて出演者たちの気迫が感じられる演技は圧巻でした!
kazoo

kazooの感想・評価

3.5
試写会にて鑑賞。
普段問えない境目を問われ続ける緊張感。観ているこちらが判断を迫られ、日常の模範解答を突き崩し、物事の本質は何なのかと追い込まれる。
篠原涼子の発する熱量圧巻。
秋

秋の感想・評価

3.6
フィルマークス先行試写にて。

脳死と心臓死どちらを持って死とするのか、という現代日本が直面している問題に真正面から切り込んだ作品で、予告編やポスターに使われている篠原涼子の
「この子を殺したのは私でしょうか」という問いが本当に深く心に刺さりました。

娘の生に妄信的になる母を演じた篠原涼子の演技がすごかった。

親の立場から見るとまた違った感想を抱くのかなと思うが、今の私には少しの恐怖と答えのない大きな問いを残した映画でした。