君が君で君だの作品情報・感想・評価 - 17ページ目

君が君で君だ2018年製作の映画)

上映日:2018年07月07日

製作国:

上映時間:104分

あらすじ

尾崎豊、ブラピ、龍馬。なりきり10年!君のことが大好きだから、君の好きな男になりきる。自分の名前すら捨てた男3人の物語が、ついに動き出す。 好きな女の子の好きな人になりきって、自分を捨て 去り、10年間彼女を見守ってきた3人の男たちの愛の結末を 描いた恋愛譚。

「君が君で君だ」に投稿された感想・評価

池松君と松居大悟監督の組み合わせ目当ての鑑賞。本当よくこんな脚本書けるなと終始圧巻させられる、ストーリーが最高の映画です。登場人物がことごとくダメな人ばかりだが、みんな一生懸命に生きているので、なんだか共鳴出来る。あとは役者さんが良かった。相変わらず池松君の演技は素晴らしいし、向井理がとにかく良かった!映画ファンには是非とも観ていただきたい作品です。
あ〜面白かった!沢山笑えてでも核心をつくところがあって、映画の世界にどっぷり浸ることができました。監督の力量を見せつけられ脱帽しました。
「アンタさぁ。あんなに愛されたこと、ある?」
「愛じゃないっすよあんなの」
「…だからハンパ者なんだよ」



尾崎豊&ブラピ&坂本龍馬という謎過ぎる3人組を主人公に据えたストーカー目線フリーダムムービー!
意味わからんし、実際そんなに意味ないし!!!

ストーカー役としてカッコいい俳優を起用しているが、ちゃんとというか、普通に気持ち悪いし、作中でも全く受け入れられてない。


これ 物語展開によっては、ストーカー目線に立っているが故にただのストーキング肯定や犯罪者開き直り作品に転化してしまいかねないが、主人公達のそれぞれの人間性を描きながらも、決して犯罪肯定には振り切らない力加減になっており、正しくない行為を主題とした作品としてはマズくならない造り。



まず、配役が良い。
塩梅を分かってる感じがあり安心した。
ぶっちゃけ話はめちゃくちゃなんだけど、キャラクターの存在感が絶妙ですね。

まずキムコッピさん、超かぁわいい。
しかし、ただの見た目が綺麗なモデルってタイプじゃないチョイスがミソ。
顔が整った美人ではなく「可愛げ」のある人を起用したのかなと。

その理屈でいうなら、尾崎豊もブラピも坂本龍馬も、モデル?に雰囲気だけ似せているようには感じさせつつ全く似ても似つかない距離感が絶妙。
これは話的にも絶対似てたらいけない役どころだろう。
意識して近づこうとして転んだ感じが良い。

ついでに言うとYOUも良い役でしたねぇ。
色々な事を乗り越えて生きてきて、雑な若作りで生きてるけど心ここに在らずな感じ。
ピッタリじゃないですかね?
問いも答えもしないが、ヒントを探させてくれる重要な存在だ。

配役に関しては「感じ」しか書いてないが、こういう抽象的な作品こそキャラクターの「感じ」は生命線になると思っている。




肝心な物語は、最初から最後までストーカー一筋。
3人仲良く楽しく行き過ぎたノゾキをやるシーンが最高。
夢中で何かをやるって、内容に関わらずとにかく楽しいんだよな。
これが1人や2人だと陰湿でキモいし、
4人以上だと組織的過ぎてキモい。
楽しい馴れ合いはトリオが良いのかもしれない。たぶんね。


とは言え、ストーカーは褒められた行為ではない。
というか犯罪だ。
勝手に写真を集めたり、生活音に耳をすませたり同じものを食べたり捨てたものを集めたり、これはフェティシズムであり社会的には異常な行動に他ならないのだが、言い換えればこれらは「未発達な恋愛感情の幼稚な発露」だと思った。

一般論になってしまうが、成熟した大多数の大人なら、気になる相手へのアプローチは、
「相手の目線を考え心を通わすべく歩み寄り、一緒になろうと努力する」
ことであり、そのプロセスに介在するあらゆるコミュニケーションの在り方と距離感を学ぶことこそが大人になるということではないだろうか。
そこから目を逸らし、文字通り自分の殻に篭もって相手と向き合わず、自分の視点に固執してつきまとう異常行動の数々は、一人の人間としての成熟からの一種の逃避であり、だからこそ内向的で陰湿な彼らの生き様は「気持ち悪いもの」として映る。


周囲にいる誰よりも彼女を調べ上げ、考え、監視している彼らは、間違いなく誰よりも彼女に詳しくなっただろう。
だが、その履き違えた真っ直ぐさの先には何も無いと気づくまでが本作に描かれており、倒錯した恋愛感情の崩壊と再整理と前進によって物語は幕を閉じる。


勝手に集めた写真やゴミや監視グッズで飾られたボロアパートの一室のように、雑多な装飾で埋め尽くされた本作は、ぶっちゃけ1本の映画として余計な描写や不器用で遠回しな表現ばかりに見えるが、そういう幼稚さ稚拙さ自体が彼ら自身の投影とも取れる。
故に傑作とは言い難いが、一本筋の通った作品という捉え方ができるので嫌いにはなれない。



もう一つ。
クライマックスの大きな展開は色々な物事がひっくり返り、主人公達にも大きな変革をもたらすのだが、結局その社会的な結果までは完全には描かれていない。
小規模な群像劇を描くなら、起こったことの結果こそが重要だが、それこそ彼らの幼稚な内的世界よろしく、彼らの内面的変化を描くだけで物語は幕を閉じる。
彼らの中で確実に何か砕け、再び構築され歩み出す。
それこそが本作の全てなのだ。




倒錯した「愛」を全肯定する作品かと思いきや、それを思い切り壁に叩きつけ粉々にする、そんなお話だったと思う。

決してうまくないし、意味深なことをやろうとしつつもそこまで意味を乗せきれていない点、作品としては小さくない欠陥にも感じられるが、図らずも、その粗雑さとキャラクター性には奇妙な親和性があり、一概に作品を否定しきれぬ愛らしい不器用さを備えていると思った。


こういうノリの作品、良いですね。
正直邦画はちょっと難解で雑くらいが好きです。
なかなか面白いものを見れました。
ごっつぁん。





………あ、すみません、入らないでください。
異国の方は、入国できないんです、すみません。
yukiko

yukikoの感想・評価

-
こんなに狂気に求め続けたらハッピーエンドになれるのかしら?笑
ピエロ

ピエロの感想・評価

4.2
池松壮亮の怪演技、もう人じゃないよ

この1人の女性に対する狂気的な想いが愛じゃないなら愛って一体なんだって話

キムコッピさん出てきたとき
「あれ?吉高由里子出てたっけ?」ってなった。

どっからどう見てもその光景は異常でぶっ飛んでて頭がイッちゃっててどんなに説明していただいても理解し難い状況であるにも関わらず、ほんの少し共感できるとこもあって少し切ないこの作品はもうやばいんです

でも不思議と見終わったら元気がでた気がする

YOUのチンピラB○Aがハマり役すぎた

できれば関わりたくないけど少し羨ましいと思ってしまうこれはなんですか?
Ryo

Ryoの感想・評価

3.8
松井大吾監督は、いつも私の感性にないものを見せてくれます。
池松壮亮もすごいなぁ。
MUROMI

MUROMIの感想・評価

3.9
Excellent!
過剰すぎる愛情は、頑ななエクリチュールを超えていく。
aiaiaikun

aiaiaikunの感想・評価

3.8
一番無関係に見えるのに先頭で狂い続けてるあなたは一体何?
縋りと愛は別だと思います。でも一丁前に純粋な両思いを願い続けていれたのは彼だったのかもしれません。
クズ彼氏役がハマりすぎて苦しい。というか配役が大好きなかんじです。

帰り道なんだか気持ちがぱっと晴れたんですけどなんでなんですかね。
いいタイトルです。
なんじゃこりゃ〜。
松居大悟は「フツーの映画」を撮るつもりはサラサラないらしく、これも「アイスと雨音」に続いての大怪作。
キュートなキム・コッピに、惚れに惚れてしまった三人組が主人公。
彼らは彼女のマンションの隣に共同で部屋を借り、10年もの間ストーカー、もとい見守りを続けている。
彼女の生活の全てを四六時中監視し、部屋の中のことは盗聴して聞く。
三人は女神の様に彼女を崇拝しているが、決して干渉はせず、何をしようと受け入れる。
いったいこれは愛なのか、狂気なのか。
いやぶっちゃけ、やってることは「幸色のワンルーム」なんかよりよっぽどヤバイ。
普通なら嫌悪しかないところだが、カルト宗教を思わせる陶酔的なハイテンションに、だんだんと観ている方も精神的に巻き込まれて、何が現実かも分からなくなってくる。
しかし永遠に続く夢はなく、ひょんなことから、この奇怪な日常は急速に崩れてゆくのだ。
10年間の非日常があっけなく終わった時、真剣ではあるものの、勘違いしまくりズレまくり、あまりに歪な愛はどこへ向かうのか。
ある意味、男性版の「リップヴァンウィンクルの花嫁」かも知れない。
とりあえず、今年の邦画は怪作揃いだな。
想像以上。途中で映画を観ている感覚無くなってて何とも言えない感じだった。池松壮亮の怪演が観れる、この世界観だったり雰囲気だったり作り上げる人たちは本当にプロ。笑いと真剣さの振り幅が違和感なくそこにいた