天才作家の妻 -40年目の真実-の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『天才作家の妻 -40年目の真実-』に投稿された感想・評価

原題は『The wife』

邦題はやっちまった感すごい。
集客のためにここまで変えるかねぇ。

この作品は内容は特別斬新な訳でもないんだけど、それでも最後まで楽しめたのはこの奥様役の女優さんの演技!!!

女性のしたたかさの表現がエグい。

亭主関白でクソみたいなジジイの後ろに立つ奥さんって構図かと思いきや、案外そういう夫婦は奥さんが手のひらで夫を転がして成り立っていたりする。

これはまさにその典型例。

題名からお察しがつくと思うが、これは妻が夫のゴーストライターっていうオチ。

でもノーベル賞を取るほどの傑作が生まれた経緯には、この夫婦間の出来事があるわけで。

最後の奥様の表情。

もう一度言おう。

女性ってしたたかなのよ。

世界的な作家の妻が夫の晴れ舞台を目の前にして激しく揺れ動くさまを描く。

現代文学の巨匠ジョゼフがノーベル文学賞を授与されることになりジョゼフと妻のジョーンは息子を伴い、ノーベル賞の授賞式が行われるストックホルムを訪れる。しかし、そこでジョゼフの経歴に疑いを抱く記者ナサニエルと出会い夫婦の秘密について問いただされる。

グレン・クローズの若き日を実の娘アニー・スタークが演じる。
RD09B

RD09Bの感想・評価

4.0
老夫婦の姓について勉強になる。こうありたいなと。まあ、しかし、映画の主題は勿論そこでは無いと思うのでそれ以外のことについても書こうとしたときにはなかなか悩む。そしてそれは映画を作った側も悩んだことかも知れないと思う。映画のストーリーを進行させなければいけないし、人生にも終わりは来る。結局は年老いてもセックスしようとか嫌だとか言える相手が言える相手がいる人生が羨ましいなと俺は思う。
2021ksh

2021kshの感想・評価

4.0
まずはグレンクローズがお見事。立ち居振舞い、手もとの所作、目つき口元、台詞の間、全て一分の隙も無い。説明不可能の積年の感情が全部表れているような演技、堪能した。
内容はなかなかに大人向け。ちなみに邦題はヒドイ。
妻が黙っていると不安そうに機嫌を取ろうとする夫、完全に妻の大きな器の上で生息している感あり。妻の立場が上なのは見てとれる。一方妻にも長い間の屈辱はあれど、現状維持できた理由となり得る負い目がある。ノーベル賞受賞スピーチで遂に我慢の限界となるも、結論をそうそう簡単には下せないのは大人の事情、夫婦の歴史だろう。時代のせいもある。その辺の含みを持たせた妻の描かれ方が見事。最後、復讐の相手を亡くして上品に締めた感あるがここからがサスペンスなのかも、グレンクローズだけに。
vanilla

vanillaの感想・評価

3.9
夫婦のことは夫婦にしかわからないので、たとえ実子であっても他人が口を挟むのは危険だと思ったのでした
ある種の共依存やなぁ…
タイトルでネタバレしてるから、書いてもいいんですよね?

奥さんが本当の作家だったとしても、人気作家だから講演を頼まれたり、
スピーチをする事もあると思うのですが、そんな時はどうしていたのだろうと思ったら、
この夫婦は、大学の文学部の元講師と学生が不倫して再婚したカップルだったので、旦那さんも文学の素養を持っているので、その辺は大丈夫でした。

『ビッグ・アイズ』のマーガレット・キーン(あっちは実話ですが)は子供にもバレていましたが、
こちらの夫婦は旦那が財産を独り占めする事もなく、最初はwinwinな関係だったみたい。
しかし、やはり40年も本当の事を言えなかったら鬱屈してきますよね。
それなのに、本作ではようやくノーベル賞の授賞式で爆発するだけ。
『ビリーブ』などは、法律も時世によって変わっていくという話でしたが、作家なのに、この激動の40年間の時世の影響を受けなかったの?
と、それが私には不思議でならなかった。

だから話が唐突に感じられたし、子供も母親が8時間も書斎にこもっていたのに、記者に言われるまで気付いてないし、
100分くらいの短い映画だけあって、物足りなかったです。
グレン•クローズが好きで見たのですが、今一つ、現実味にかけるというか。

でも、グレン•クローズが見れて良かったです。
Ryoma

Ryomaの感想・評価

4.1
作家の栄光の裏に隠された事実が明らかになるとき試される夫婦の愛。そして周囲からある疑いを向けられたときに揺れ動く妻の複雑な心情。客観的には理解できないけどお互いに思いやっているからこそ相手のために尽くせることもあり、逆に愛し合っていても自分を犠牲にしてまで相手に尽くせることには限度があるんだと痛感した。夫婦役2人の表情を含めた演技が圧巻だった。
「主役はあなた、私なんて誰も気にしない」

現代文学の巨匠ジョゼフと妻のジョーンのもとに、待ちに待った〈ノーベル文学賞〉受賞の知らせが届く。ふたりは息子を伴い受賞式のためストックホルムを訪れるが…

重大な秘密を抱えてきた夫婦の絆が人生晩年に差し掛かって崩れていく様を描き出す心理サスペンス。

そう!この作品、最初に劇場で見た時は、心理サスペンスとの触れ込みだったので、こちらもそのつもりで鑑賞した。

確かにグレン・クローズとジョナサン・プライス、脇役にクリスチャン・スレーター舞台は格調高いノーベル賞受賞式とくれば、ミステリー・サスペンスの要素満載なのだが、ハッキリ言って展開は誰が見ても明らか。心理サスペンスと呼ぶには…

今回、再視聴してハタと気づいた。

そうか、これは幼稚で無神経なチャッカリ夫を40年間 文字通り陰で支えてきた堅忍持久のシタタカ妻が、晴れの舞台でガツンと食らわす〈ホラー映画〉だったんだ(笑)‼︎

そう思うと主役の〈The Wife〉にあのグレン・クローズを選んだ理由もより明確になる。

サスペンス要素は、最後に妻が秘密を告白するのかどうかの一点のみ。
そこに向かって緊張感を高める装置としてノーベル賞受賞式の舞台を用意した。

内容的には文学版「ビッグ・アイズ」。
ただ、どちらも文学・芸術業界における深刻なガラスの天井問題が描かれており、そこの部分は笑えない。
(果たして現在は、どうなんだろうか?)

サスペンスとして見ると凡庸だが、夫婦間のホラー映画として見れば、それなりに楽しめる。

夫婦やカップルで見るのは要注意‼︎


2019年6月劇場で見た映画を再視聴。
グレン・クローズは勿論いいのだけど、なぜかクリスチャン・スレーターが印象に残っている。
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