ひとつのバガテルの作品情報・感想・評価

ひとつのバガテル2015年製作の映画)

製作国:

上映時間:72分

3.4

あらすじ

『ひとつのバガテル』に投稿された感想・評価

su
3.2
団地の、一室の、押し入れの、その奥。
入れ子状に重なる空間で自分の深部へと潜っていく。舞台は限られた場所にとどまるにもかかわらず、ロードムービーを観たような感覚が残る。

団地、草叢、自転車、踊る坂藤さんと清原モチーフが既に散りばめられた最初期作品。名曲喫茶ライオンのロケーションと劇場に接続された部屋の空間性。たったひとりの架空のリサイタルは今観るとすべての始まりのバ…

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卒制でこれ作れるの凄すぎる。 どういう感覚でストーリーを組み立てて映画を作ってるのかめちゃくちゃ気になる。
音の使い方すごく良かった
わたしたちの〜、すべての夜を〜、からの、これで、一通り観て、あ、ほんとに今のところはこういう源泉ひとつで突き詰めてる方なんだ、と得心がいった
海月
3.8
ついにあの空間に入ってしまったとき、目の前に現れる舞台。同じ場所で同じ音を聴いているような。でもそこで終わらないのが良い。
4.0

清原監督の長編作品を観ましたが、本作は一番、音楽(というより音)の映画でした。
全作を通じて、特徴的な音楽や粘着的なまでの音が魅力的だと思いました。

それと、作品の冒頭を飾る八百屋のりんご。
作品…

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塩湖
3.5

本作に広がる、不思議の国のアリス的に建築される途中のぐちゃぐちゃした団地を「かつての清原惟が育んでいたイメージ」と呼ぶ事で、得がたい痛ましさに触れられる。黒沢清の『チャイム』みたいに音をこちら側へ招…

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とある団地の一部屋に住む老婆宅に居候している主人公。間借りしている部屋にはピアノが置いてあり、いつもポロポロ同じ曲を練習。ある日、いつものように買い物に出掛けた八百屋の店主から「預かった」と差出人不…

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