ストイックで美しい、エネルギーを感じる作品です。
イタリアのカトリック信仰を基調に、常に崇高な雰囲気を崩すことなくストーリーは進んでいきます。
虐げられ搾取される人々に降臨する一筋の希望の光。
しか…
淡くフィルム感の強いオープニングからの超カッコいいタイトルバックで、この映画はイケそうだぞ…の期待をビックリするくらいに裏切られた。何にも知らずに観たのが大きいけれど、かなりの衝撃。
映画のかなり冒…
イタリア映画。「ラザロ」という名前で、何を意味するか知っているかどうかで感想が変わりそうな映画。
前提として、聖書の「復活のラザロ」と「金持ちとラザロ」の話を抑えておきたいところ。
( `ᾥ´)…
Saint ラザロ
ラザロの周りにいる人々が汚く見えるが、それはラザロの心の美しさと比較しているだけで、人間なんてこんなもの。見た目が変わらないという表現は、時が経とうとも心の美しさを保つ比喩なの…
1980年代にイタリアで起きた小作制度の廃止を隠蔽する伯爵夫人に騙されて、村人が社会と隔絶した生活を強いられたという実話をベースにしつつ、そこに聖人のような青年ラザロを登場させることで、物語の軸がで…
>>続きを読むイタリアで80年代初頭に小作制度が廃止された後に、領主が農民たちにその事実を知らせず、彼らを隔離して搾取しつづけていた詐欺事件から着想を得て描かれた作品
レビュー難しい•••
搾取されている側は…
これは搾取される側の話で、村のみんなは時代が進歩しても幸せになれていない。
ただ搾取する側だった方の幸福度はそれを下回っていたと思う。
ラザロは人ではない何かなのは明らかで、作中差し出されたものを…
どうしようもないヒエラルキーの最下層で生活する主人公。しかし、無垢な魂はその中でも他者に善意を与えながら生活を行う。とても素敵な事だと思いました。
環境によって歪む人もいれば、歪まず真っ直ぐ成長する…
©2018 tempesta srl ・ Amka Films Productions・ Ad Vitam Production ・ KNM ・ Pola Pandora RSI ・ Radiotelevisione svizzera・ Arte France Cinema ・ ZDF/ARTE